公開中
夜空。
夜。
目黒の部屋のベランダ。
俺は星空を眺めながら珈琲を飲んでいた。
熱い珈琲と冷たい夜風の温度差が丁度いい。
“星って綺麗だよね‼︎ 俺、星見てる時間が二番目に幸せ‼︎”
“お前子供の頃から星大好きだよな……って言いながら二番目なのかよ”
“うん!!!だって、いちばんはひかるといる時だもん”
“お前なぁ…”
懐かしいな、なんて笑いながら珈琲を啜る。
コンコンコン…
突然ベランダのガラスが叩かれ、無意識に俺のびくりと肩が揺れた。
振り向けば、うるうると目に涙を溜めた目黒。
「目黒?」
ゆっくりと目黒がベランダにやってきた。
蓮「あの…ね、こわい夢みたの」
「怖い夢?」
蓮「うん…しかもね、起きてもひかるいなくてさみしかった」
「ごめんな。…おいで」
珈琲の入ったマグを側に退け、手を広げる。
目黒がすぐに抱きついてきた。
蓮「ひかるっ、」
「ん、怖かったな」
蓮「こわかった…ひかるいなかった、」
「守れなくてごめん。ここじゃ寒いからお部屋戻ろ、な?」
蓮「うん、」
んしょ、と目黒をお姫様抱っこして部屋に戻った。
---
あったかい部屋に戻ると、目黒がいつものやつ、と手を合わせてお願いポーズ。
…俺は|これ《お願いポーズ》にめちゃくちゃ弱い。
俺はため息を吐きながら、部屋に備わってるキッチンに立った。
部屋中に充満する、甘いココアの香り…
目黒が目を輝かせながらキッチンを覗いてる。
---
「はい、できたぞ」
湯気がもくもくと立つマグカップ_____
わぁーともきゃーとも似つかない声を出してマグカップをそっと手で包み込み、ふーっと慎重に冷ます目黒。
「目黒、熱々じゃなくていいの?」
蓮「ココアってちょうどいい温度があるの。それが飲みやすくていちばん美味しいんだよ」
「へぇー…誰が言ってたんだ?」
蓮「……俺、」
「なんだ、目黒か……じゃあ参考にならん」
蓮「えーひどいっ」
ぷくっと目黒のほっぺたが膨らむ。
「嘘だよ、試してみるわ」
蓮「え、ほんと⁉︎嬉しいっ♡」
ころころと変わる表情に翻弄される。
これだから王子は…と呆れつつ一緒になってココアにふーっと息を吹きかけた。
---
「…ん、……ふぁ、」
ココアを飲み終えてしばらくしたら眠くなってきたのか、ふわりと可愛らしいあくびが聞こえてきた。
「眠い?」
蓮「…うん、」
「じゃあベッド行こうか」
蓮「…ひかるもいっしょ…?」
「一緒だよ」
蓮「んふふ、」
にこにこ笑う目黒から赤い顔を逸らしつつ、俺は目黒をベッドに横たえる。
ふわっふわの髪を撫でてると、目黒がぐいっと引っ張ってきて俺はベッドに倒れ込んだ。
そのまま、気づいたら添い寝する形になった。
蓮「いっしょにねる…」
「はいはい」
蓮「……ひかるってさ、夜はなんだかやさしいよね」
「…いつも優しくなくてすみませんね」
蓮「…ちがう。いつもひかるはやさしいけど、夜になるとなんだかやわらかくなる……」
「硬いとか柔らかいとかあるのか?」
蓮「……んー、なんだろ、説明しづらい……」
「まぁとりあえず寝よっか、目黒。」
蓮「………。なんかさ、ひかるっていつから俺のこと“目黒”ってよぶようになった?」
「…え?結構前からじゃねーの?」
蓮「違う…子供のころは“蓮”ってよんでた、」
「いやでもさ、…立場変わったんだから仕方ない」
蓮「なんで立場変わったら苗字呼びになるの?」
「えっ?…そりゃ、そう言うもんだから…だろ?」
蓮「なんかもーよくわかんない!二人きりの時だけでいいから蓮って呼んで」
「は?…いやだよ」
蓮「なんで…、そんなに蓮のこときらい…?」
「ちげーよ、…だってなんか恥ずいじゃん」
きゅるっと見つめてくるその瞳に負け、顔を逸らす。
「………わかったわかった。蓮って呼べばいいんだろ?」
蓮「…へ、」
「いいからさっさと寝ろ、“蓮”」
蓮「…⁉︎///」
さっきまでふてくされた顔してた癖に、今は真っ赤になって固まってる。
「おーい、蓮さーん????」
蓮「きゅうにはだめなの、///」
「なんで?“蓮”が呼んでって言ったんじゃん」
蓮「ほらまた…‼︎////」
「もういいからとりあえず寝な、明日会議あるんでしょ?」
蓮「…たしかにあるけど」
「だからさ、…おやすみ、“蓮”」
蓮「また急に…っ‼︎////」
「もういいから寝てください、“蓮”」
蓮「んもーっ、////」
…今夜はしばらく寝れなそうだ。
更新速度上げたいとか言いながら2ヶ月くらい空いてて意味わからないですね(?)
どうにか更新速度上げたい、、、