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風邪をひいてて良かった。
題名:風邪をひいてて良かった。
寝たら治ると思っていたけど、まだ引きずっている。
風邪のせいで休日潰れたし散々だ。
吐きそう、頭が痛い。
いきたくない。
「夜更かししてるから風邪ひくんだ。」
夜更かししないと死にそうだからなだけ。
夜くらいは逃避させてよ。
「さっさと行け。遅刻すんぞ。」
身体は動く。
「おはよ。」
眩しい笑顔だ。
数秒時差があったが、笑えた。
談笑をした。
レールに戻ってきた。
これなら普通に過ごせるかな。
「来るのか来ないのかハッキリして?
他の人だったら来ないかなって思うけど、あなたはよく遅れてくるんだから。」
涙が止まらなくて来れそうになかったから。
結局来ちゃったけど。
「別に来なきゃダメって言ってるわけではない。せめて連絡してよ。」
来ないって決めたらもう戻れそうにないから。
「聞いてる?なんで分かんないの?」
何も頭に入ってこない。
これ熱あるか。
今日は気温が低いはずなのに服の下では汗ばんでいる。
「...ん。」
あ、ありがたい。
箱ティッシュを投げてくれた。
ポケットティッシュじゃ足りるか心配だったんだ。
優しい...。
「あー夜更かししちゃったのかぁ。しょうがないね。
...クラスはどう?」
優しいから言えない。
正しい嘘をつく。
「...違う人とかに相談できてる?なら良かった。」
戻ると、友達がお帰りーと言ってくれて少し申し訳なくなった。
「ねぇ、今日当番じゃなかったっけ。」
あ。
あぁ~~~~~~~~~。
迷惑しかかけていない。
「早く行けって。」
ド正論ですね。
背中を押された。
こけそう。
すれ違う人たちが嘲笑してくるように感じた。
こっちのことなんて誰も見てないのに。
「君のせいで本が欲しくなったんだけどぉ~買ってよぉ。」
「分かる。私達に教えたから欲しくなっちゃったじゃん。」
なんとか笑えた。
一瞬ラグかったが、気のせいだろう。
誰が一番アルプス一万尺早くできるか選手権をした。
負けた。
「うるさいってぇ。」
ごめんなさい。
...存在ごと否定されているように感じた。
大袈裟にとらえすぎだ。
咳とくしゃみは頑張って抑えているんだけどな。
衝撃を抑えるために使う腹筋がいてぇ。
う、鉄の味。
え?吐血?咳をしすぎて喉がなんかえ?
ん?よくわからない。
「風邪ひいてるの?近寄らないで。
お大事にー。」
分かってるよ、風邪が嫌なんでしょ。うつりたくないだけなんでしょ。
別に、嫌いってわけではないんでしょう。分かってるよ。
ごめんって、ごめん。
「学校くんなよ。休めって。」
...多分こっちのことを思って言ってくれているんだと信じたい。
まぁほぼ確実に気を使ってくれてるんだと思うけど。
頭が悪いのは風邪のせい。
臨機応変な対応ができないのも風邪のせい。
...自分の他責思考に反吐が出た。
「採用おめでとう。もう私買っちゃったよぉ。盾とか賞状とか貰えるん?」
嬉しいな。
死んだらこれが遺品?遺作になるのかな。
昼食中は、話さない。
まず普通に飛沫とかで周りにうつるし、周りの人ほぼ休みだから話す相手がいない。
あ、美味しくない。
涙が出てきたわぁ。
食欲ないもん。
普通美味しくて泣けるとこだろ。
食べ物が通るたびに喉が嫌がる。
食べたくないけど食べないと倒れるから流し込んだ。
風邪だから、喉が苦しいよ。
風邪だから、喉の奥から鼻へ、鼻から眼へ、
熱さがわたる。
風邪なら目が潤んでてもおかしくない。
鼻がでててもおかしくない。
風邪をひいてて良かった。