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#1 いつもの日常. . . ?
俺は|靖禮孤梦《せいれいこむ》.
つい最近一人暮らしを始め 、 女子高校生になったばかりの16歳 .
今は学校帰りだ .
「 今日も学校疲れたな~ 」
周りは友達同士で帰っている様子だ .
あ 、 俺?
. . . 友達なんか全然居ない .
「 まあ 、 俺にはこれがあるから . 」
そう言って手に握りしめたのは 、
あの人気漫画葬送のフリーレンに出てくるキャラのキーホルダー .
カンネ . 俺が二番目に好きなキャラだ .
一番好きなのは. . . 七崩賢 奇跡のグラオザーム .
「 あ“ぁ~ 好きぃ~ 」
一目惚れして好きになった .
時々 、
「 葬送のフリーレンの世界に行けたらなぁ. . . 」
と 、 思う事があるが 、
多分というか絶対いけないと思うので諦めた .
そしてあっちはここよりも死に近いから .
魔族か魔物に出会ったら何もできずに死ぬ .
そんなのは嫌だ .
「 はぁ~ . . . さっさと家に帰ろう . 」
---
学校を出て数十分した時 .
横断歩道で幼い男の子が赤信号の中歩いていた .
そのすぐ近くにトラック .
咄嗟に体が動いた .
「 危ない! 」
キキー!
ドォン
体が宙に浮かんだ .
男の子は無事だろうか .
「 うえぇぇん お姉ちゃん 泣 」
よかった . 無事だった .
だが 、 段々と自分から力が抜けていくのを感じる .
俺はここで終わりなんだな .
あぁ 、 死ぬのなら葬送のフリーレンのキャラに会いたかったな .
そう思いながら 、 意識が薄れていった .
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眩しい . なんなんだこの光は?
そう思いながらゆっくりと目蓋を開ける .
そこは 、 真っ白い空間だった .
「 ここはどこ. . . ? あれ 、 俺死んだ筈じゃ. . . ? 」
『 やっと目を覚ましたか . 』
「 誰. . . ? 」
『 ワシは神じゃ . ここは 転生の間 . 』
『 お主は死ぬのが早すぎた . だからここに来た . 』
『 まあ詳しく言えば眠っているだけだがな . 』
「 ? 紙? ってか俺まだ死んでない? よかったぁぁ~ 」
『 ちょっと 、 ペラペラの方の紙じゃない!! 神! 』
「 わかった髪ね . で 、 転生の間というのは? 」
『 髪の毛の髪でもないわ! はぁ. . . 』
この自称神おじいさん 、 ノリよ .
『 転生の間と言うのは 、 死ぬのが早すぎた人間とかが来る場所 . 』
『 ここでは転生させる儀式を行うのじゃ . 』
「 という事は 、 葬送のフリーレンの世界に転生する事も. . . ? 」
『 ああ . 出来るぞ . 』
おぉ!!
『 だがな . さっきワシに失礼なことを言ったからしてやらん . 』
え. . .
「 え. . . ごめんなさいすいませんでした 」
「 なんでもやりますのでお許しを!! 」
『 はぁ. . . ワシは優しいからな . 許してやろう . 』
「 ありがとうございます!! 」
『 だが色々と決めないといけんことがある . 能力とか名前とか. . . 』
『 でもまぁ 、 お主に似合いそうなのは持ってきた . 』
「 おぉ! どんな感じ? 」
『 名前は "レツテ“ じゃ . どうじゃ? 』
「 レツテ. . . うん . 気に入った! 」
『 で 、 能力は. . . 』
『 まあ 、 あっちに着いてからわかるじゃろう . 』
「 えぇ. . . 」
何それ酷
『 じゃあ一つだけ教えてやる . "時空“ じゃ . 』
「 おぉ~ 」
時空ってことは 、 空間を移動したり 、 空間作ったりできるのかな?
「 ってか”一つだけ“ってことは他にもあるってこと? 」
『 そうじゃ . でもまあそれはついてからじゃ . 』
『 あと 、 お前が転生するのは魔族だからな . 』
「 . . . は? 」
『 あと時間軸は葬送のフリーレンが生まれる1000年前 . 』
「 . . . え? 」
『 その時点で年齢700歳 . 』
「 やっばいじゃん . 」
『 大丈夫じゃ . 魔力はそこそこあるぞ . 』
「 大体誰ぐらい? 」
『 断頭台のアウラや黄金卿のマハト程じゃ . 』
「 まあそんぐらいか. . . ってすごっ!? 」
『 じゃあ行く準備はいいか? 持っていきたいものはあるか? 』
「 えーっとお前といつでも連絡取れるやつと 、 」
「 葬送のフリーレンの漫画全巻 . あとグッツ . 」
「 あとは~ . . . まあそのぐらいかな . 」
『 わかった . じゃあ行くぞ . 』
「 え 、 ちょっとこわi 」
『 |転生させる魔法《レインカルナチオン》 』
「 うわぁぁぁぁぁ!? 」
文字数:2373文字
次回 = #2 転生