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肆話 狙われし弟子たち
🌃「今から任務か」
行くか。
無一郎師範は任務。
ちょうどいい時に来た。
つまりこの屋敷には誰もいない。
めちゃくちゃ静かだ。
無一郎師範には任務があり、私には任務がない。
そんなことも度々ある。
その時は、無一郎師範に気づかれないように鍛錬をしている。
鍛錬を積み重ねなければ強くはなれない。
帰ってきた気配がすれば鍛錬は終わり。
無一郎師範はいつも言う。
「僕が任務の時は休憩してて。」
私を心配しているのだろうけど、特に問題はない。
自分の体調くらい自分で管理できる。
よし、任務に行こう。
--- 鬼が出たと言う山についた。---
あれ、この山に住んでいる方かな?
🌃「あのぉ、この山に住んでる方ですか?」
👤「あ、はい、
あの、何しに来てるんですか?」
🌃「この山に化け物、といいますか、鬼が出るというので、来ました。
絶対に、家から出ないでください!絶対です!
ちなみに、怪我人とかはいませんか?」
👤「鬼...!?この山は安全だったのに...」
🌃「家から出たり、無闇に攻撃しないのが一番の対策です。
もしも家の中に鬼が入ってきたとしたら、叫んでください。」
👤「あ、はい。怪我人とかはいないんですけど出たらどうすれば良いですか?」
🌃「出血しているところは止血などです。
出来ることはやってください。」
🌃「じゃあ家から出ないでください!では!」
👤「あ、ありがとうございました!!」
👹「やっと邪魔者がいなくなったか!」
そこには、ニタニタと笑う気持ち悪い鬼がいた。
🌃「うっわ笑顔きもっ」
👹「お前には...
師範がいるようだなぁ!
その師範は無とやら
お前のことなんか大事に想ってないんだよ!
大して強いなんて想ってないんだよ」
🌃「なんだその根拠も理由も証拠もないくだらない話は」
👹「根拠があるんだよ!お前の脳みその記憶にぶち込んでやる!」
🌃「は...?」
すると、頭に何かが入ったかのような強い衝撃がした。
鬼の血鬼術だ。
無一郎師範の厳しい声が返ってくる
「かなたはそんなに強くはない。」
「お前は僕を慕ってるけど僕は大切だなんて思ってないから」
「お館様に選ばれたからって浮かれるよね」
🌃「っ!!」
む、むい、無一郎師範は...そ、んなこと、言わない、!
頭では分かっているけど動けない。
どうして?どうして?どうして私は動けないの?
反射訓練で素早く動けるよう練習した。
足に神経を集中させている。
なのになぜだろう。
足が震えて動かない。
それは、それは。
自分が無一郎師範のことを信じていない証になってしまう。
記憶を叩き込まれただけで動けなくなる私が。
こんな風に現実との境目も分からなくなってしまう私が。
無一郎師範の、継子で、本当に、良いのかな。
結局こうやって、自分を責めちゃう。
何でだろう。何でだろう。何で私はみんなのように強くなれないんだろう。ポロポロ
👹「おお、泣きやがった!俺の血鬼術を存分に味わうと良い!
どうせお前の師範も強くないだろう!」
っ...は?
私をバカにするのは良い。
🌃「私をバカにするのは構わない、」
だけど、
🌃「だけど、」
無一郎師範をバカにするのは!
🌃「無一郎師範をバカにするのは許せない!」
👹「おお、かかってこい!」
ザッ
🌃「夜の呼吸、伍ノ型 闇花散!」
👹「お?何やら懐かしい花の香りだ...」
サッ
👹「あっちか!」
サッ
👹「そっちか!」
サッ
👹「どこ行きやがる!」
ザッ
👹「な、何だここは!」
ズシャッ
斬った。
👹「斬られた?この俺が?いや、嘘だ!
これは夢だ!幻だ!これは現実ではない!」
🌃「ねえ、うるさいんだけど。
早く死ね。地獄に堕ちろ。」
👹「何だと?お前だってさっさと...」サァ~
鬼は灰になった。
めんどくさい、鬼、だったなぁ。
帰ろう。
--- 屋敷に着いて ---
🌫️(かなただ!
やっと帰ってきた~~~
ずっと待ってたのに。話したいことたくさんあるし!)
🌫️「あ、かなた!任務行ってたんだよね
お帰りなさい!」
🌃「ただいま帰りました、無一郎師範。」
🌫️(なんか、かなた、元気ない、?)
🌫️「どうしたの...?元気ないけど」
🌃「いや、何も...」スーッ
頬を何か温かいものが伝った。
触ってみると、それは涙だった。
🌫️「か、なた...?
なんか、あったの?」
🌃「何も、ないです!
大丈夫です!」
無一郎師範に、心配かけちゃダメよ、私!
🌃「この後、カナヲと話す約束してるので、行ってきても、良いですか...?」
🌫️「良いけど、気をつけてね」
本当はカナヲとなんか約束してない。
ただただ、無一郎師範とそばにいることが、辛くて、たまらない。
離れたかっただけ。
--- 屋敷を出て拾分後 ---
🌸「かなた......?」
🌃「あ、カナヲ...
こんな、時間に、何、してるの、。」
🌸「別に、ただ、今は、師範とは、会いたくないの。
会ったら、辛い、から。」
🌃「やっぱり、変な鬼の、血鬼術?」
🌸「そう、」ポロッ
__🎴「もう、懲り懲りだよ!義勇さんを悪く言って!」__
__🔫「俺の兄貴と、悲鳴嶼さんのことも悪く言いやがって!!」__
あれ、炭治郎と、後一人、誰だろう。
🌃「炭治郎...?」
🎴「かなた...!」
🌸「もしかして、炭治郎も...?」
🎴「変な鬼が、義勇さんをバカにして来たんだ!」
🔫「__あの、炭治郎、そいつ、誰だ?もう一人は、最終選別にいたよな__」
🎴「ああ、そっちはかなただ!かなた、こっちは玄弥!」
🌃「よろしく!」
🔫「よろしくな」
--- 色々話して ---
🌃「まあ皆、同じような鬼に苦しめられているんだね」
🌸「じゃあさ、その解決法について、話し合ったら?」
🎴「確かに!それ良いかも!」
🔫「もし、稽古とかで忙しそうだったら手紙書けば良いんじゃねえか?」
🌃「そうだね。じゃあこの肆人だけの掟言うね。
その壱、この事は絶対に他人、特に師範、柱の皆様、お館様などに話さない
その弐、毎日絶対に会話する
その参、もし、その鬼と直面したら戦った後に状況を伝える
とりあえずこの参個は守ってね!」
🔫🎴🌸「うん!」
🌃「じゃあ、今日は解散」
🔫「またな」
🎴「明日ね!」
🌸「じゃあね」
🌃「うん、また明日。」
--- それぞれ帰宅 ---
---
無一郎の屋敷
🌫️「お帰りなさい、大丈夫?」
🌃「ん、まあ」
🌫️「本当になんかあったら言ってね
僕、かなたに傷ついてほしくないから。」
🌃「えっ......?
その、ありがとうございます」
🌫️「いいえ、大丈夫だよ」
---
蝶屋敷
🦋「カナヲ!どこへ行っていたの?」
🌸「少しそこらをうろついていただけです。」
🦋「もう、任務から帰って来たばっかりなのに、いきなりいなくならないで!
すごく心配だったのよ
姉さんだって、心配していたわ!」
🌸「あ、はい、ごめんなさい」
🦋「次からはちゃんと声をかけてね
カナヲは私にとってものすごく大切だから。」
🌸「っ...!はい、気をつけます」
🦋「それで良いのよ」ニコリ
---
悲鳴嶼さんの屋敷
🪨「玄弥」
🔫「悲鳴嶼さん...」
🌪️「テメェ、いきなりいなくなりやがって!
ずっと悲鳴嶼さん探してたぞォ??」
🔫「すみません、」
🪨「玄弥、どこへ行っていた?」
🔫「あの、その辺ですけど」
🌪️「出かける時くらい声かけろやアホ
悲鳴嶼さんに無駄に心配かけるなァ」
🔫「すみません...」
🪨「良いのだ、玄弥。次からは気をつけてくれ
私は玄弥という大切な弟子を失いたくはない」
🔫「...!悲鳴嶼さん...」
🌪️「次から気をつけろよォ」
🪨「不死川のいう通り、気をつけてくれ。」
---
藤の花の家紋の家
🌊「炭治郎!無事か!」
🎴「義勇さん...?」
🌊「炭治郎がいきなりいなくなるから、俺は心配でたまらなかった。」
🎴「す、すみません」
🌊「炭治郎が、無事なら、良かった。
俺といる時は、勝手にどこかへ行かないでくれ。
せめて、声をかけてから行ってくれると助かる。」
🎴「すみません、義勇さんに、心配、かけちゃって.........」ポロッ
🌊「炭治郎、!?泣くな、次から気をつければ良いんだ」
🎴「はい、義勇さん...」
🌊「俺は、炭治郎を失いたくないんだ」
🎴「っ......!?はい、義勇さん、ありがとうございます」
🌊「良いんだ。俺は本当に炭治郎が大切だからな。」
---
--- 次の日 ---
🐦⬛🌊「緊急収集ジャ!エット、お館様カラノオ話ジャ!」
---
🐦⬛🔥「緊急収集!お館様カラノオ話!」
---
🐦⬛🦋「緊急収集!お館様カラノオ話!」
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🐦⬛🐍「緊急収集!お館様カラノオ話!」
---
🐦⬛💝「モジモジ 緊急収集!お館様カラノオ話! モジモジ」
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🐦⬛🌪️「緊急収集!お館様カラノオ話!」
---
🐦⬛🎶「緊急収集!お館様カラノオ話!」
---
🐦⬛🌫️「緊急収集ヨ!お館様カラノオ話ヨ!」
---
🐦⬛🪨「緊急収集!お館様カラノオ話!」
---
🐦⬛☠️「緊急収集デス!お館様カラノオ話ダ!」
---
🐦⬛🌿「緊急収集デスワ!お館様カラノオ話ダソウヨ!」
---
🐦⬛🌠「緊急収集ミタイ!お館様カラノオ話!」
---
--- 全員集合 ---
👭🏻「「お館様の 御成です」」
👑「皆お早う
今日はいきなり呼んでごめんね」
柱一同「いえいえ!滅相もない!」
👑「それで話というのが、特に無一郎、しのぶ、義勇、行冥、実弥なんだけど、
今、弟弟子や弟子、弟妹などを狙った鬼が急増しているんだ。
悪口を言う鬼もいれば、夢に見せる鬼もいる。
そこは様々だけど、
もし、帰って来た時、いつもと違ったら、優しく接してあげてね
他の皆も、合同任務などで一緒になった時、変な鬼と遭遇してないかとか、
落ち込んでたり、変わったところはないか、確かめてあげてね」
柱一同「御意!」
👑「それから無一郎、しのぶ、行冥、義勇、実弥、
これは個人的な話になってしまうが、昨日、かなたと炭治郎とカナヲと玄弥が
集まっているところをにちかが見たそうだ。」
🧍🏻♀️「はい、何を話しているかまでは分かりませんでしたが、会話していました。」
🌫️「えっ」
🦋「そうですか」
🌊「そうなのか」
🌪️「そうなのかァ?」
🪨「そうか」
🌠「何話してるかよく分からないけど
そのメンバーで集まるってことは何かあったんだよね」
👑「そうではないとも言い切れないね
じゃあ今日はそろそろ解散しようか。
皆、忙しい中集まってくれてありがとう
何かあったら報告してくれ。」
柱一同「御意!」
緊急会議終了
終わり方変でごめんなさい
次回、すれ違い
完成次第公開です!ぜひ見てね!
では、おつその!