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レミリアとムーン①
「ごめんね、レミリア!用事があるから、とりあえずふらついてて!」
迷路に招待されたレミリアと咲夜、そしてフランはぽつんと立っていた。
「どうすればいいか分かる、咲夜?」
「とりあえずその辺を歩いてみましょうか」
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歩いていると、一軒家を見つけた。
|わたし《レミリア》は、さっそく中に入ってみた。
すると、1人の人がいた。
「誰ですか?」
「誰って…永遠に幼き紅き月・レミリア・スカーレットよ!」
「…?」
ふふ、決まったわ!
「…お嬢様。永遠に紅い幼き月でございます」
「…え?」
「やーいかりちゅまー」
「うるさいわねフラン!!」
くそっ…カリスマであるわたしがっ…
「ああ、あの異変の元凶の友人様ですか。ならいいですよ。ここにはスター・サファイア・ムーン様が住んでおります。わたしはその妹様であるレイン・クラウ・サニーにスカウトされたメイドです。空踏星羅と申します」
星羅…なかなかいい名前じゃない。面白い運命もありそうだし。
「スター・サファイアって…あの妖精?」
「全くの別人よ、フラン」
「只今、お嬢様は散歩に出かけております。なんでも、妹様と会うらしいです。もうじき、帰られると思います。どうぞ、お茶でもしていってください」
星羅は紅茶を出してくれた。結構良い香りがする。
「今日、来ると聞いてました。レミリア様のために天気をくもりにするよう、迷路様が妹様に頼んでおりましたから。さて…レミリア様は聞いておりましたが、まさかメイド様と妹様が来るとは思いませんでした。クッキーでも焼きましょうか」
「ならわたしが。わたしの能力は時間を操る程度の能力。クッキーの準備時間を一瞬にしましょう。わたしがやっておきます」
さすが咲夜ね。
「クッキー、焼けましたよ」
「ありがとう」
紅茶とともに、クッキーを食べる。
「星羅、帰ってきたわよ〜。サニーもいるわ」
知らない声が聞こえた。