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お花…
『???な絵画』
イ 「?」
黛 「ああ、これは抽象的な絵画だって。」
イ 「抽象的?」
黛 「具体性にかけるってこと。…ドアの前になんかいるね。」
イ 「あ、ホントだ。」
黛 「どかせるかな。くっ…」
黛 「俺じゃ力不足みたいだ。」
イ 「え、じゃあ出られない?」
黛 「そうだね。」
イ 「どうしたら…。」
がたん
イ 「ん?段ボール?」
黛 「なるほど、こうして…。」
無個性の下に段ボールを敷く
黛 「これで動かせる。」
イ 「おお。」
がちゃっ
イ 「うわっ!手が動いてる!!」
黛 「…そうだね。」
イ 「とりあえず先に行こう。」
イ 「あ、この子可愛い。」
黛 「ほんとだ。けど、一応気をつけてね。」
イ 「そうだね…。あ、あの部屋入れる。」
がちゃっ
『ティーポットの主張を聞け。』
黛 「なんで命令されなくちゃいけないの?」
『え?』
黛 「頼むなら敬語くらい使ったら?」
イ 「まーまー。一旦謎とこ?」
黛 「そーだね。」
イ 「えっと?直線に動く、ぶつかるまで止まらない。」
黛 「なるほど。つまりこうして…。」
イ 「まゆ先輩わかったの?」
黛 「まぁね。でも、イブラヒムが解いてみたら?」
イ 「うん。えっと…。」
カチャッ カチャン
イ 「こうして…こうして…こう!」
カラン
イ 「うえあっ、青い紅茶?緑の紅茶?」
黛 「実際のそういう紅茶があるんだって。」
イ 「へぇ…。あ、さっきの猫!」
黛 「えっと…針猫?はりねこって読むのかな?しんびょうって読むのかな?」
イ 「はりねこでいいんじゃない?」
黛 「そうだね。」
イ 「あとは…。こっち行ってみよう!」
パチパチパチっ(おめめ)
イ 「わあぁぁあぁぁ!!!!!!」
黛 「!!!…ちょっと……ほんとに…。」
イ 「あれ?このコだけ目充血してない?」
黛 「そうだね。目薬とかがあればいいけど。」
イ 「あ、さっき猫がいた部屋!」
がちゃっ
イ 「目薬ないね。」
黛 「そうだね。あと、もう一部屋あったと思うけど…。」
イ 「じゃあそこ行ってみよう。」
がちゃっ
イ 「椅子が邪魔。」
黛 「ここも謎解きみたいだね。」
イ 「うーん。こう動かすのかな?」
ガタッ
イ 「あ、ついた。」
黛 「イブラヒムすごいね。」
イ 「ありがとう〜。あ、目薬だ。」
黛 「じゃあ、部屋から出るか。」
がちゃっ
イ 「さっきの目に注してあげよう」
黛 「正直あそこに行きたくはないけど…。」
目 じー(イブラヒムを見る)
イ 「はい。目薬。」
目 パチッうるうる〜 バッ
イ 「わっ動いた?」
黛 「いや、ここにいるよ。」
イ 「まゆ先輩!?」
黛 「ほら。」
イ 「うん。あ、隠し通路だ。」
黛 「あったはいいけど、177のイブラヒムと178の俺が入れるの?」
イ 「確かに…。でも、一応行ってみる。」
ギイッ
イ 「…?赤い玉?」
ギイッ
黛 「どうだった?」
イ 「赤いガラス玉があった。」
黛 「あれじゃない?蛇の目」
イ 「ああ!!それだ。」
カチッ ガタン
イ 「うわっ。額縁が落ちた。えっと?」
『ドクロの左手に』
イ 「ドクロ…?」
黛 「さっきの猫がいた部屋じゃない?」
イ 「それだ。行ってみよう。」
がちゃっ
イ 「あ、あのカラフルなドクロか。」
黛 「左手に、指輪?なんでこんなところにあるんだろう。」
イ 「指輪といえば…。」
ダッ
イ 「ここだ。左手の薬指に…。」
黛 「なるほど。結婚指輪なんだね。」
バサッ
イ 「ブーケくれた。どうすればいいんだろう?」
黛 「今後使うかもね。」
イ 「あと、どこか行けそうなところ…。」
目薬の部屋までつく。
イ 「あ、こっち側行ってない。」
青い絵 「えへへ。おはな。いいなぁ。」
イ 「え、きもっ」
黛 「きもっは言いすぎでしょ。」
青い絵 「お花頂戴?」
イ 「そしたらどうするの?」
青い絵 「こことおすよ。」
イ 「じゃぁ、ブーケ上げる。」
青い絵 「えへへ。いい匂い。それじゃあ。いただきます。」
イ 「oh…。」
青い絵 「約束通り、ここ通す。」
イ 「あ、ドアになった。」
黛 「入りたくはないけど、進むには入るしかないか。」
ガチャッ
イ 「うわぁ!!マネキンが!!」
黛 「並べる必要なくない?こんなに。」
イ 「早く出ちゃおう!!」
黛 「そうだね。」
ここまで読んでいただきありがとうございました