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檻ノムコウ雨ハ笑ウ 2
②雨、檻です
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【人物紹介】
・宮園 礼(みやぞの れい) 15歳。ユイの相棒。おっちょこちょいだが性格は良い。美人。身長は高め。人類思考感知症。余命3年。
・春架 唯(はるか ゆい) 15歳。レイの相棒。冷静沈着で大人っぽい。美人。身長は低め。
・Z ???
(身長低め、女性)
私、宮園礼は街を歩く。Zの情報を集めに歩き続けていたのだが収穫は無し。ビラを配る時に人の手に触れて記憶から探そうとしたけれど……
「レイ。情報入ったわ。」
「ふぇ!?今行く。今どこ?」
「○○ビル通りの交差点前。」
今、音声チャットで話したのは相棒のユイ。私はユイがいる場所へ走り出した。
「Oがいたわ。Zからの情報を聞いた結果新情報でZは1週間に1度雑居ビルのような場所へ入って行ってるらしいわ。あ、ミッションtの予定がkに変えて聞き込みしたわ。」
「OK。うーん。雑居ビルはどこの?」
雑居ビルで思い当たるのは前のターゲット、Uが出入りしていたあの建物だけど……
「さあ?Oは早速デビルへ確保して治療中よ。」
「そっかぁ。ね、思考力異次元能力保持者症候群は使えなかった?」
「…………。その話は。しないで。」
私は人類思考感知症で余命3年。同じようにユイは思考力異次元能力保持者症候群っていうのを生まれた時から持ってたらしい。|それ《思考力異次元能力保持者症候群》は、頭がものすっごく良すぎて今ユイの頭の中には全てのデータや化学者の論文とかが一言一句間違わずに入っているらしい。ユイも余命3年。
「ま。デビル行こっか。」
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「俺は。Zさんから指示を受けて俺のような存在を増やす勧誘をしていました。Zさんは常にサングラスをかけていてドレスを着ていました。」
Oに話を聞く。私はOに触れて記憶を探る。
「うん。矛盾なしっと。」
「以上ですね。俺は幹部的な役割でしたので…これしか……」
「いえ、ありがとうございます。」
私はユイの部屋に行く。
「ユーイっ。Oから聞いてきたよってユイ?。」
ユイは部屋にはいなかった。代わりにファイルがまとめられた棚にハンガーで黒いドレスがかかっていた。ユイの好み的にフリルやリボンは好みでは無いはずなのに所々にそういうものがある。
「ユイ……?」
私はOから聞いた「ドレスのようなものを着ていた」という証言を思い返す。
「そんな訳ない。だってユイはデビルだし。」
私は不安を振り払うように自分の部屋へ戻りZの情報をまとめたファイルと今まで取り締まったターゲット達の情報ファイルにOの事とOから聞いた証言をまとめる。書けば書くほど不安が募る。
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私、Z。雑居ビルと呼ばれる建物に入るとそこには幹部と守護が集まっていた。
「これから、会議を始めます。Oが捕まった。私達のことをペラペラ喋りやがって。」
ざわめきが起きる。
「そして、Y、K。次のターゲットはYとKになるかも。」
「Oが喋ったんですか?俺はいけますけど…」
「私も大丈夫です。」
「いいや。デビルが決めそうだわ。」
私は外に出て微笑む。
「待っててね、レイ。」
誤字脱字御座いましたらご指摘ください。見てくださりありがとうございます(土下座)