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光の花【1】
何話まで続くのか賭けるほうが断然面白い小説です。
「神聖歴1500年、「神聖ストファリア帝国」に信託が降りた。
『悪魔の手にある真の聖女を救い出せればその国に祝福がもたらされるだろう』
神聖国は各国の神殿に悪を討ち滅ぼし聖女を救い出せと命を下した。
一年後「アタナシア帝国」が独立国家「アスタロト国」のハスプブルク皇帝をを討った、
そしてアタナシア帝国の神殿が聖女を発表した。
しかし、帝国は凶作に陥り聖女は偽物だ!聖女様は別にいる!という協会への反乱が起きた。
一週間に渡る反乱は私達が勝利を収め神殿は新しく生まれ変わった。
そして反乱の首謀者の名は「聖女セシリア」ー・・・
そう、アタナシア帝国皇后セシリア・アタナシア様です!」
「皇后様!」「聖女様だ!」という子どもたちの言葉が飛び交う中、少女は紙芝居屋にきいた。
「どうやって聖女様は偽の聖女を倒したの?五本の剣とは関係あるの?」
「もちろん関係するわよ、聖女様が悪者の聖女を倒せたのは協力者が居たからなの。」
「協力者?」
「そう、協力者が居たからこそ悪の聖女を倒せたの。
その協力者の一人目はみんな知ってる皇帝フランツ様皇帝はまだこの頃は皇太子であまり権力がなかったのでもその時の皇帝を説得してアバイアサン騎士団を動かしたの。」
「フランツ様すごい!」「リバイアサン騎士団だ!」
他の子供達も紙芝居屋の言葉に耳を向ける、それに気づいた紙芝居屋は意気揚々と話を続ける。
「二人目は偉大な魔塔主ルーカス様、
ルーカス様は魔塔の魔術師を総動員したの。
三人目は騎士団長のカルロス様、
みんなが知っている通り偉大な英雄である彼は大司教が操っていた悪魔を倒したの。
四人目は情報ギルド長のカシス様、
彼は情報を巧みに使い敵を惑わして統率力を落としたの。」
「すごい!でもどうして聖女様を手伝ったの?」
少女は「コテン」と首を傾げた。
紙芝居屋はとても自慢げに微笑みながら叫んだ。
「それはねー・・・」
--- 協力者全員が聖女様を愛していたからよ! ---
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「・・・ー痛っ」
ナイフで切れて血が出てくる親指には気にも止めず黙々とジャガイモの皮を剥くが、痛みで次第に涙が浮んでくる。
手を止めて血の出てくる親指を見つめる。
「…嫌だ、…こんな生活もう嫌だーーー!!!!下っ端なんてもう嫌だーーー!!!」
唐突に叫んだことにより隣りにいた少女が「ビクンッ」と体を震わせ耳を塞ぎ言う。
「一体どうしたの?孤児だからって保護してもらってるんだから文句言わない!」
「ふえぇん…だって…」
セシリアは涙を浮かべながら頬いっぱいに空気を含み文句を言う。
「だってじゃない…。」
そんな姿に驚いたのかミシェルは少し弱く言った。
「でもでも!お風呂入りたいじゃない?!ご飯お腹いっぱい食べたくない?!フカフカのベットで寝たい!ミミもそう思うよね!」
セシリアは大きな声で高々と自分の欲望を叫んだ。
「た…確かに、でも貴族に引き取られない限りそんな未来はないよ。だからそれまで働かないと」
その言葉にミシェルはうなずくがすかさず反論する。
「そうだけどぉ…居つ引き取られるのかそもそも引き取ってもらえるのかわからないじゃない」
「はいはい、あと三個で終わりなんだから頑張ろ!」
ミシェルは手を「パンッパンッ」と鳴らし作業を再開する。
「私まだあと五個残ってる…」
「はぁ…遅いよ〜もう、手伝ってあげるから一個かして」
「ありがとう!リアねミミのことだーいすき!」
「…私も…///」
恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている
このやさしくてすっご〜くかわいいミシェルはセシリアが小さい時からの親友だ。
正直ずっと一緒に居たいと思っている。
でも、いつかは離れ離れになるんだろうな…。
そんな現実を認めたくない自分がいる。
「リア終わった?私もう行くよ?」
「え⁉ミミ待って!!あとちょっと!あとちょっとだからぁ〜!!」
部屋を出ようとするミシェルに縋り付く。
「もうっ…!五分だけだからね〜!」
呆れたようにミシェルは言うがいくらでも待ってくれるのがミシェルという人物だ!
「何言ってるの?」
「まってね、もう終わらせる!…あとちょっと...終わったぁ!」
「お疲れ〜んじゃい行こっか多分具材確認班がもう待ってると思うよ。」
私とミシェルはじゃがいもの入った箱を持ちながら具材室に向かう。
窓の外は雨雲が広がっていた。
「ねぇミミ〜今夜って雨ふるよね?」
「うん、降るだろうけど…どうしたの?」
ミシェルは振り返って問う
「えっと…あの…一緒に寝れる?」
ミシェルの顔を伺いながら恐る恐る聞いた。
が、答えは直ぐに帰ってきた。
「あ〜ごめん無理…」
申し訳そうな顔をして彼女は答えた。
「えぇ〜!どうして〜?」
「だってリア…」
ミシェルは途中で口ごもった。
「…だって?」
「寝相悪いじゃん」
「ひど〜い!そんな寝相悪くないよ〜!リア傷ついたぁ…!」
「ご、ごめんってリア。でも無理なのは無理」
ミシェルは私が傷ついたって言うとオドオドして可愛んだよね〜。
でも背に腹は代えられないのか断られた。
「えーん」
此処まで断られると悲しいな、…私ってそんなに寝相悪いのかな…。
「そうだ明日地下に行かないといけないから覚えといて〜。」
「えっ⁉そうなの?!どうしよう明日薪割り担当なのに⁉」
「ごめん」
「しょうがないよ地下に行かなかったら一日ご飯抜きな上三時間も怒られるんでしょ?」
実際私は地下に行ったことがない、協会の子どもたちで地下に行っている子は私が知っているのはミシェルだけだ。
ミシェル曰く特別な訓練をするらしい。
「ありがとうリア!」
「ふふっ、じゃあ今日のデザート譲って♡」
「調子乗らないで〜」
「今日のデザート何だろね」
「確か…桃だったような…」
ミシェルはいたづらっこのような笑みを浮かべながら言った
「え〜リア桃きら〜い」
「え!じゃあ今日のデザート私に頂戴!」
ミシェルは目をキラキラと輝かせながらこっちを見ていている。
「やだ!」
「どうして〜?」
「だって今此処で約束してもし桃じゃなかったら後悔するだろうから…」
「後悔、ね〜」
ミシェルは暗い笑みを浮かべた
「どうしたの?」
「いや〜?リア意外と賢いんだなって!」
「意外ってなに!意外って!!ミミのいじわる!」
「ごめんて〜!」
ミシェルはすかさず謝る。
「いいよ!許してあげる!」
「セシリア様〜!」
「えへへっ…あっ!やっとついたぁ!」
そう話しているうちに具材室についた。
「うんしょっと…」
じゃがいもの入った箱を具材室に置くと後ろから声が聞こえた、メイリンだ。
彼女は起こると凄く怖いんだよね(声が大きくて)…なるべく刺激しないように…。
「ちょっと!遅いじゃない!もう五分も待ってたのよ!」
「ぎゃぁああああああああああ!!」
「なっ何よ!!」
私が驚いて叫んだことに驚いたメイリンにミシェルが文句を言う
「五分くらいいいじゃない!」
「遅れておいて何よその態度!」
ミシェルの言葉にメイリンの声の大きさに拍車がかかる。
「じゃがいもの皮を剥くのどんだけ大変かわかるでしょ!メイリンは食材の確認するだけだから良いでしょ!」
メイリンの声の大きさに比例してミシェルの声も大きくなる。
ど、どうしよう…この間うるさいってシスターに怒られたばっかりなのに!
「ちょっと!二人共!またシスターに怒られちゃうよ!」
「そうだぞー!料理が全部溝になってもいいならそのまま騒いでいいぞー!」
キッチンから料理長が出てきて二人を仲裁(脅)した。
大人に怒られたせいか二人は静かになった、流石料理長!
「んじゃメイリンは食材の確認を頼むお前ら二人は祈祷の時間だろ?さっさと行け」
調理長は「しっしっ」と手を振りながら言った
「うん!ミミ行こ!」
「え?!あっちょっとリア待って!!」
私はミシェルの手を引いて具材室を後にする
この時間だともう始まっているはず…。
「ミシェルさん!セシリアさん!もう始まってますよ!次からは送れないようにしてください!」
私がこっそり椅子に座ろうとするとシスターの声が聞こえた。
「はぁい…やっぱり怒られちゃったね…ミ…ミ…。
…私がミシェルの方を振り向くとそこには、骨抜きの魔物が!!」
「はぁ…ふざけないで…はぁ…リア…はぁ…次からはもっとゆっくり走って…はぁ…」
普段あまり運動しないからかミシェルは足がガクガクと震え、死にそうな声で答えた。
「ふ、ふざけてないで助けて…」
「…座ろっか」
「やばい、歩けない…」
「…大丈夫?」
<祈祷中>
「リア〜お祈り終わった?」
祈祷の時間が終わりミシェルが歩み寄ってくる
「うん!終わったから手洗に行こ!」
「まって、その前にちょっと司祭様とお話があるんだ」
「わかった!食堂で待ってるね!」
「うん!」
ミシェルの分も取って置くために私は急いでミシェルのそばを離れた。
彼女が司教様と話すのはよくあることなので慣れている。
いつも何を話しているのか気になるけどミシェルに聞いても教えてくれないんだよね…。
「あ!急がないと!特盛がなくなっちゃう!」
一旦これで終り