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ハプニング・スクール 1−1 あの夢
暗い洞窟を歩いてる。
はあ、はあ
少し寒い。吐いた息が白く濁る。
ズルッ
足が鉱石に挟まれて立てない。
淡くオレンジに光ったその鉱石は、とても冷たく、硬い。
足から赤いものが流れる。
私はゆっくり目を閉じた。
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「ミユキ〜?」
朝起きると外から声が聞こえた。
「おーい!ミユキさんよお、初日から遅れちまうぜ?」
「あ、りんご…!?」
窓の外にいたのは幼馴染だった。
そうだ。今日は学校初日だった。
制服に着替えて、急いで外に出る。
「行ってきます!」
家を飛び出した。