《 Episode1 》　厄災をもたらした時空『スアイ』

この世界には突如現れた”厄災をもたらす時空”『スアイ』がある。スアイは、この世界に怪物を召喚し、人々を食い尽くしている、未確認生命体...別名『ベルタリル』犬のようないつも見慣れている姿のベルタリルもいるし、見たこともない本当の怪物のようなベルタリルもいる。ある書物にはこう書いている「知らぬ時空が現れたとき、場所は滅び消える都市になる。」とこの書物は約2000年前に書かれたものであり、完全に予言であるとわかる。そしてこの時空の厄災の被害にあったのは、とても発展していた都市「トスゲリア」トスゲリアは、初めて姿を表したスアイによって、発展していた頃の面影もない都市になってしまった。 「ここが...20年前”スアイ”に被害を受けた都市。『トゲスリア』か...あの時の面影もないな。」 そう語るのは、トゲスリアに来た一人の少女。「真茶堂 零」彼女の服装は、青いスカートにサイズが少し緩い白の服と黒くて薄い上着。そして腰には、剣と銃がある。靴は動きやすいスポーツ用の靴で、戦闘向きに来たような見た目だ。 「ガァーオォ！」 聞いたこともない叫び声が叫び続ける。どうやら、侵入者の気配がしてスアイが発生し、ベルタリルが現れたのだろう。零は、腰に巻いていた剣を取り出し、戦闘態勢になる。 「ふぅ...」 息を整えると、瞬間移動をしたように動き始める。華麗な手さばきでベルタイルを素早く切り、剣をしまう。ベルタイルを切ると、黒い光が出てきて消える。そして時空は素早く消えて、雷がなる。どうやら時空の怒りに触れてしまったようだ。だがしかし零は、動揺もせずに歩き続ける。少し歩いた途中、不思議な猫と出会った。見た目は黒くて、赤い首輪と少し錆びた鈴。 「あなた、お腹が空いたの？あっそうだ！鮭食べる？」 「ニャウ...」 この黒い猫は、空腹で寝込んでいて時空の気配に負けてしまったようだ。なぜ気配に負けて空腹になったのかは分からないが、だがしかし何かの影響で空腹になってしまったことだけが分かる。