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少女の見たもの
血の匂いがしたから。
気になった。
こんな場所で血の匂いがするなら何かがあったんだろうなと。
だから見てみた。
そこでは人の形を保つのがやっとのほどの死体が一つと少年と少女がいた。
みる限り少年が殺し屋で少女2人に依頼が来たのだろう。
そんなことがわかってしまうあたしに呆れて少し苦笑いを溢す。
少女が目を覚ましたようだ。少女が話しかける。よく話しかけれるなこの状況で。
何でかわからないが少女は笑っているようだ。本当によくわからない。
なぜ今から殺されるのに笑っていられるのだろうか?
グシャリ
そんな音がしそうだ。
少年は知り合いだったのだろうか少女を殺した時悲しそうにしていた。
いや、あたしは嘘をついた。
少女は死んでいない。まだだけど。
少年は泣いているようだ。
そんなに嫌なら断ればいいのに。
何か理由があるのだろうか?
少年は立ち上がった。
帰るのだろうか。
まぁいいや。いつか《《あそこ》》で見かけるだろう。
それより今は少女だ。
近くから何か気配がする。
この続きが気になるから。
バレていることはわかっていても。
そっと気配を消した。どうせ気づかれているだろうけど。
やってきた人物は3人だ。みんなどこか似ている。家族だろうか?
そのうちの1人は本当によく似ている。同じ格好をしていたらわからないかも知れないくらいに。
その子の方に光が集まる。
あぁ、この子も魔法が使えるのだろうか?
久しぶりにワクワクする。
あっという間に少女は原型のないところから元に戻った。
生きていることに少しだけ驚いている様子だ。
面白いものを見たとそう思いながらあたしは動き出す。
少年を追ってみたいから。久しぶりの感情だ。
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少年を追ってきたところはカフェのような雰囲気を感じるところだ。
勿論普通のカフェなわけがない。だってここは表に見せられるような店は基本ないから。
その中に1人の少女が入っていく。
何を依頼するのだろうか、聞き耳を立ててみよう。
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ふざけないでよ?
|莉愛《りあ》を殺してほしい?あたしがお前を殺してやろうか?
あたしの親友を殺そうっていうならそういう覚悟もあるのよね?
そう騒ぐ自分の心を落ち着かせようと少し深呼吸をする。
どうせ上に誰かいるのだろう。そう思うと少し落ち着いてきた。
あの子もバカなものね。簡単に殺せると思わないでよ。
|莉愛《りあ》を守りにいかないと。
あたしは走り出した。
待っててね|莉愛《りあ》、あたしが絶対守るから。
3話っちゃ3話。
疲れたで。
冬休みはまだ?
早く休みたい僕でした。
バイバイ!