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ドームの中で
初投稿なのでユルシテネ。
ポタポタ、ポタポタ
今日も雨が降っている。時々、道が川になるくらいの大雨が降る。それはもう、バケツから水をひっくり返したみたいに。毎日、小雨も降ってくるがそれは道を濡らすくらいであまり被害は大したことはない。
それでもこの大雨は恵の雨だ。ちょうど水不足になった頃に降ってきて、僕らに水を与えてくれる。僕たちを生きさせてくれる。
でも、時々元気がなくなる子がいた。その子は色素が薄くなったり、逆に黒くなったりとさまざまな症状が出てきていた。でも僕たちはその子を心配したりはしない。だって僕らにもうつっちゃうかもしれないじゃん!
だから、元気な僕たちはその子をできるだけ遠ざけて生きられるよう努力する。
それとは逆に元気すぎる子も逆にいた。背が伸びていたり、横幅が大きかったり、そういう子はすぐに世の日の目を浴びてより元気に生きていた。
僕たちも負けないように一生懸命頑張るけど、成長し切った僕たちは追いつくことができなくてどんどん気落ちしていった。その気持ちに比例してどんどん頭が下がっていくような感覚もした。
そんなことをしていたら、元気がなくなった子も元気すぎた子もいつの間にかいなくなっていた。比喩じゃないんだ! 本当に、日の光がなくなって寝ていたらいつのまにか僕たちの周りからいなくなっていたんだ。
悩み事がなくなったらどんどん僕たちは元気になっていった。
成長はもうしないけど、周りからはだんだん綺麗になっていくように見えたに違いない。今はこんなに目の前が晴れやかにキラキラして見えている。
今日も僕たちは生きていく。このドームの中でめいいっぱい胸を張って、僕たちに悪いところなんてないと。
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「うーん」
私は霧吹きを持って目の前の観葉植物を見て悩んでいた。そんな私にお姉ちゃんは言う。
「どうしたの? って、なにこれ明らかに何かに食われてるし、黒くなってんじゃん。あ!しかも、これは育ちすぎてる。茎も太いし、伸びすぎ!」
「わかってるよ〜。この黒いのはもう取り除いちゃうけど、この大きいのどうするか迷ってるの!」
「えぇー。もうきっちゃったらいいじゃん。ほら、ここにも【周りの茎よりもはるかに太かったり長かったりするものは、見栄えも悪くなり、他の茎の成長も妨げる為きったほうがいいです。】って書いてあるじゃん。」
「そうなんだけど、そうなんだけど、この子元気だから大丈夫じゃない?と思っちゃって〜。」
「他の茎の話よ。小よりも大。残酷に思えるかもだけど切っちゃうべきよ。ほら」
そうして姉は私にハサミを持ってきてこれで切りなさいと渡してきた。まぁ、姉が言うことが正しいよなぁ。
パチンッ
そしてついでに周りの葉も整えていくとかなり、見栄えが良くなった気がした。
(うん。我ながらいい出来だな。あとは日が当たるいいところ置いてっと)
「あと、あんたのその水やりの仕方どうにかしたら?ビーカーの中に水入れてそれを葉の間からかけるなんて、水が染み込む部分が偏りすぎ。」
「えぇ〜。面倒臭いなぁ。このままでいいじゃん。今のところ問題は出てないし、アスパラちゃん、パキラちゃん、ミリバンちゃんの様子は毎日穴が開くほど見てるから変化にもすぐ気づけるよー。」
「はぁ。あんたのその植物愛ってやつを少しでも勉強にむけてくれたらお母さんたちも気が軽くなるってのにね、、、。そういえばこの前、ついにお父さんから医者じゃなくて農家勧められたって言ってたわね。」
「そうそう。あの時はつい目が輝いちゃったよ〜。」
「あ、そう。私はもう行くから。あんたも気が済んだら、勉強しなさいよ。」
「わかってるし」
あぁ、名残惜しいけどそろそろ勉強しなきゃな。
完
見ていてくれてありがとうございました♪😊