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血の幻想#3
フラン「え、どういうこと?」
パチェ「そのままよ。昔、こんな本を読んだことがあってね……確か内容が…………『はるか昔、スカーレット家の者は皆人間だった。父、母、そして、三つの魂を持った娘。三人は幸せに暮らしていた。だが、ある日、吸血鬼の襲撃に会い、父、母はともに命を落とした。娘は、父が外の世界に逃がし、今となっては行方不明となっている……』だったかしら?」
ルナ「………………」
パチェ「それともう一つ。昔のスカーレット家の性は『ソリチュード』だったということもあるわね」
レミ「え、なにそれ初耳なんだけど!?」
霊夢「え、これが本当だったら……ルナって祖先!?」
ルナ「んなわけないない!!!それに全然似てないし!!」
フラン「それ言ったら私とレミリアお姉様も似てないよ〜?」
ルナ「うっ……」
リノ『私もあまり覚えてないけど。まあ、三つの魂を持った娘っていう点は合ってるし……吸血鬼の襲撃も……』
魔理沙「ってことは、ルナとリアは祖先確定なんだぜ☆あ、リノは義妹だからルナだけか」
ルナ「え〜……なんかヤダ」
レミ「え、それどういう意味よ……」
ルナ「まーまーそんなことは置いといて、レオについてちょっと情報交換しない?少し思い出したからさ」
フラン「まあいいわ。そうね。少しだけでもあなた達とお兄様の関係を知っておきたいわ」
ルナ「えーと……改めて、名前が『レオ・ディスペアー』で、ボクとリノの友達って感じ。出会ったのはボクが三、四歳の頃かな……?」
リノ『その時すでに、レオは十五歳とかそのくらいだった気がする。まあ、霊魂の状態だったけどね』
レミ「そう。私たちが出会ったのは、お兄様が幻想郷に入ってきたばかりの頃だったわ。その時もレオは十五歳って言ってたわ。まあ、それから幻想郷でかなりの時を過ごしたけれど…今は魔法の森に住んでるわ…………多分」
リノ『へー……で、レオって結局どのくらい生きてるの?』
ルナ「霊魂の状態はもうすでに死んでることを表してるから生きてるって表現はあまり良くないかもだけどね…………こっちで数千年経ってるんだったらゆうに千歳以上は生きてると思う」
霊夢「あんたの周りって化け物しか居ないのかしら……」
ルナ「霊夢もでしょ!!」
レミ「というより、お兄様の話に気を取られすぎてたけれども、ルナ、自己紹介のときに守護神だかどうとかって言ってなかった?」
ルナ「あ、うん。言ったけど……ボクもよくわかんないよ?」
霊夢「どういうことかしらね………」
レミ「パンはパン屋に、と言うでしょう?だったら、神は神に聞くのが一番よ」
リノ『確かに……そうだね。そうするか!!」
霊夢「だったら影楼にでも聞いてきなさい。あんな奴でもちゃんと神だし、一応私の神社で祀られてる神だからね。何なら、神社にいるなつはを呼んできても良いのよ?」
フラン「じゃあ、私が影楼とかなつはを呼んでくるねー」
咲夜「お付き合いしますわ」
フラン「いってきまーす」
霊夢「よろしく頼んだわよ」
レミ「で、ルナはー……なにかわからないの?」
ルナ「えー……といっても、ボクは八雲さんから守護神はあなただって言われて、それでなんでって聞き返したら、行けばわかるわよって言われて来ただけだよ?まぁー?ボクは?最強だし?守護神って言われても?過言ではないかな〜」
霊夢「…………」
レミ「…………」
ルナ「え、なんで黙るの!?普通に…えっ!?」
レミ「そういえば、魔理沙は?」
霊夢「アイツなら、パチュリーと一緒に図書館へ行ったわよ」
ルナ「スルーするな!!!ってか、この館、図書館まであるんだ……」
レミ「普通にあるわよ」
フラン「ただいま〜」
ルナ「早っ……え?早くない?」
霊夢「付き添いの咲夜が時止めを使えるからね。それで一気に神界と博麗神社まで行って、その後交渉して帰ってきたんでしょ?で、どうだったの?」
咲夜「それが……恐神さんは今は緊急事態で来れないらしく………来れるのは数日後になるそうです。なつはさんは何も知らないとのことで……」
フラン「あ、でもね〜?その代わりに、別の神が来るって〜。影楼が言ってた〜!!」
レミ「そう。わざわざありがとうね。咲夜」
フラン「レミリアお姉様、私は〜?」
レミ「ふふっ。フランもありがとうね?」
フラン「えへへ〜」
霊夢「はい。じゃれてないで……紫を呼ぶにも何処に居るかわからないし……」
紫「なにか呼んだかしら?」
ルナ「え?地獄耳ですか?え?」
レミ「コイツはそういうやつなのよ」
紫「あら?なんで紅魔館にあなたが?神界に送ったはずなんだけど………」
ルナ「え?別に地面何もなくて次会った時ぶん殴ろうと思ってたところなんだけど……丁度来たから一発殴らせろ!!」
紫「ちょ、ちょっと、なんのことかしら〜?ちゃんと神界に送ったはずよ?」
霊夢「つまり、ルナが急に博麗神社に来ちゃったのがいけなかったのかしら?」
ルナ「え〜……」
???「ただ今参りました〜……っと…これはどういう状況ですか?紫がコテンパンにされてるのですが………」
霊夢「これは完全に紫が悪いから大丈夫よ」
レミ「あ!!レモンお姉様!!」
フラン「久しぶり〜!!!!!」
レモン「フランはさっきぶりでしょ?それより、どうしたの?影ちゃんから聞いただけだから…よくわかってないのよね……」
霊夢「カクカクシカジカマルマルモリモリ☆」
レモン「なるほどカクカク☆」
咲夜「なんの下りですか……」
レモン「確かに、守護神として外の世界に居る人を連れてきてほしいとは言いましたね……でも、神界の位置は変えてないはずですし……どうして来なかったのでしょう……」
ルナ「…ねぇ、霊夢…………さっきから誰と話してるの?」
霊夢「え?ここに居るじゃない。女神のレモンで、レミリアたちの姉よ?」
ルナ「えーっと……めちゃくちゃ言いにくいんだけど…………ボクからしたら」
ルナ「誰も居ないように見えるよ?」
2025/06/05 記述 2532字 一言・・・短いと思ったら地味に長かったわ……。