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スロウダウナー シャトラ
僕は最上最愛のこの世界に産み落とされたモンスター。
それは、従順傀儡の嫌な時代に無理やり連れてこられたようなものだ。
人と人を繋ぐ赤い糸、それを放ったスパイダー。
その糸に、予想通り絡まるハンター。
ああどうか、一生淡々と生きるだけの理由をください、ドクター。
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僕は新旧曖昧なこの世界に産み落とされたモンスター。
そこは、一見散漫な神様の手のひらから、振り落とされたようだ。
外側に放ったスライダーと、予想通りから振るバッター。
ここは心痛最大のすまし顔だ。
薬をください、ドクター。
だからちんぶんかんな呪文を唱えて、指をくわえて待っていたんだ。
とんちんかんな名前を誰かに、呼ばれた。
そんな気がした。
嗚呼
人類最後に愛を持ったって、僕に居場所はないでしょうか?
心中、夜中に泣いて痛いから
思い出してよ、__。
人類最後に愛を持ったって、それを知る日はないでしょう。
なんて吐いて、今日を
食らった。
試みた采配、そこのけや体裁、綻びは最大、取ってつけ大敗
喜びは三回あっても、悲しさは九倍。
憂鬱を履いて、夜に逃げ込んだ。
此処はもう毎回、極楽の徘徊
見慣れた期待が体に刺さって
退路を塞いでしまった。
もう、ニゲラレナイ。
|考えてみてください《察してください》
|そっとしておいてください《気付いてください》
|こっち見てください《だけど、関わらないでください》
嗚呼。
人類最初の日に戻ったって、そこに記憶はないでしょうか?
一層悲しくなるから
笑い返してよ、昔のようにさ。ねぇ、__。
人類最初の日に戻ったって、生きる資格はないでしょう。
なんて言いながら、ちょっと弱った。
気付いたんだ、手を繋いで。
「やっと届いたんだよ、僕。」>
<「ならもう俺はいらないね。」
自らの手で汚してしまったんだ。
もう限界なほど、どうかした愛を。
有終
最後の火を灯したって、心苦しくなるでしょうか。
本当は咲いてみたいってことを、思い出したんだ。
たどり着いたんだ、正体と擬態したアイを。
嗚呼。
人類最後にアイを持ったって、僕の印はないでしょうか?
きっとふさわしくないけど、思い出してほしいよ、__。
九十九回独りで泣いたって、次の一つは無いでしょう。
君が居ない限りは。
でも、やっと僕を見つけたんだ。
こうやってアイは…
終わった。
see you 最愛なこの世界に産み落とされたモンスター。
僕は人生最大のしたり顔で今この世界と一つになった。
<「やっとか、シャトラ。」
「ただいま、兄さん。」>
さようなら、かつての|モンスター《僕》。
補足。
・シャトラは以前、奴隷として働いていた。
・そこでは誰もがシャトラのことを「モンスター」もとい「化け物」と呼んだ。
・シャトラは自分がやりたいことが分からず、淡々と仕事をこなすだけの人間となっていた。
・シャトラは、いつかそのことを愛だと認識してしまった。
・そしてカイトはシャトラを救いたいと考えていた。
・でもシャトラは自力でカイトに届くよう、無意識に成長して鎖を破った。
・奴隷としてのシャトラは消え、やっと「人間」になれた。
ということです。
まあ考察とかいろいろしてみてください。
今回はそこまで歌詞を変えてないんで。
あ、原曲も聞いてみてください。マジで神曲なんで。
そんじゃ、おつりんご~🍎