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パラレルワールドに家出中っ!(1)
ウミユリカ
私は目の前に止まっている電車に釘付けになる。
その電車には自動ドアの上に大きく、*パラレル電車*と書かれていた。普通の電車でないことは、その文字からも、黄色と水色のカラフルすぎる電車の色からもわかる。
「この電車って、どこに向かうんだろう、、、」
私は家出をすることにした。学校でのいじめ、親が常に怒鳴っている家庭、嫌な習い事、自分。その全てが嫌だった。
だから電車の時刻表をみて、私が今住んでいる大阪からとりあえず東京の方まで行くことにした。
何度も乗り換えをしなきゃいけないけど、仕方ない。中学生の私だけじゃ新幹線に乗れないから。
改めて*パラレル電車*とそのまわりをみる。
*パラレル電車*にはどこに向かうのかもかかれていない。それに私がいつも使うこの駅には、人が一人は必ずいるのに、私以外誰もいない。その*パラレル電車*にもだれもいない。車掌さんも見当たらない。
私は怖くなって、一度家に帰ろうとする。
でも、ふと思った。
この電車は何かすごいことのおこる不思議な電車なんじゃないか?
私はよくファンタジー系の小説をよく読む。こういう時、大抵はこの電車に乗ると異世界に行ったり、過去に戻れたり、不思議なことがおこると思う。
まあ、こんな思想だからいじめられたんだろうけど。
でも、この電車は発車する感じもしないし、そもそもいつこの駅にきたのだろう?
もしかして、私を待ってくれたのじゃないか?
そんなことが頭から離れない。
目の前にある、*パラレル電車*の開いたドアをみる。その後ろには、水色の可愛らしい色の椅子があり、吊り革もある。普通の電車にみえた。
きっと大丈夫だろう。
この場所に帰るつもりはないし。
私はそのドアをくぐった。