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かわいいうさぎ 続編
このお話は元のお話を読まないと楽しみが減ります
(URL貼っておきます) ↓
https://www.tanpen.net/novel/b70b8ef7-64d1-43a8-9a60-734a68c2ad9b/
あ、これ怖い話苦手な人やグロいのが無理な人は気を付けてくださいね!
私は夏樹真湖。6年生で、生き物委員会の副委員長。
この委員会に入ったきっかけ…それは人間を不幸に陥れるため。
私は人間。だけど人間は嫌いだ。
そして、不幸を見るのは楽しい。信頼を得た人たちが不幸になっているのを見ると
楽しくてしょうがなかった。
私がそうやって不幸に陥れることが好きになったのは、1年前だったな。
最初の犠牲者は、るな…榎本るなだった。
あの子の断末魔は誰よりも良かった。そして、るなみたいな声を求めて、
6年生になった今でも黒うさぎのくろまるとこういったことをしている。
ただ、あの時は快感だったのに、今はこの現実が少し怖いとも思う。
それは…くろまるの正体だ。
正直、私もくろまるの正体は分からない。
私はうさぎなんて飼っていない…というか、生き物なんて家で飼ったことが無い。
「くろまる」という名前は、勝手に私が呼んでいるだけなんだ。
最近は、くろまると一緒にいていいのか、そう考えることも多い。
もう、くろまると関わるのはやめようかな。
寝ていると、夢の中でくろまるが話しかけてきた。
「ねえ、真湖。最近は全然人を56さないけど、僕が不気味になったとかないよね?
僕は悪魔の血が入ってるだけ…じゃないけど、うさぎだよ?」
その言葉に私は恐怖を感じた。
「ねえ…くろまる。くろまるの本当のことを教えて?
私…くろまるがただのうさぎじゃないことは知ってるよ?
これからも君が私と一緒にいたいなら、本当のこと言ってよ。
いつも…私の話しかしてないでしょ…?」
話がかみ合わなくても気にしない。
すると、くろまるは少し考えてから話し出した。
「僕が君に付き合ってあげてるんだよ?それに、僕の過去はまた今度ね?
その前に、1人、56しちゃいたい人がいるから。
僕は先に失礼するね?」
くろまるはそう言って消えた。
本当になんなの、あの悪魔のうさぎ。
それから、くろまるは私の前に姿を現さなくなった。
なんだか元気がない、ってクラスメイトは心配したけど…関係ないんだよね。
そして、1ヶ月経ったある日、再会した。
「くろまる!急に姿見せなくなって…どうしたの⁉心配したじゃん!
過去の話聞いちゃってごめん…ねえ、これからも一緒にいてよ…!」
流石に圧に押されたのか、くろまるは謝った。
「ご、ごめん…でも今日、僕の56したい人を56せるんだ。
ね、真湖ちゃん。今日が真湖ちゃんの命日だからね?安心してね。」
えっ… 脳が思考停止する。
私が…やられる対象⁉そんなの…そんなのありえない。
きっと何かの聞き間違えだ。そうだ、同じ学年にもう1人”まこ”ならいる。
「くろまる、それって、6年3組の川崎麻子のこと?」
くろまるは呆れたようにため息を吐く。
「6年2組の夏樹真湖だよ。君のことだよ。君さ、僕の過去を聞くなんて
そんなこと聞いちゃダメじゃないの?僕にとっては思い出したくないんだから。
鬱陶しいんだよ、君は。」
くろまるが近づいてくる。私よりも体は小さいのに、怖い。
目が血のような赤色だ。もともと目は赤いのに、今までもこの目を何回も
見てきたはずなのに…今は怖い。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
血しぶきが上がった。
誕生日記念小説ですが…このバッドエンド…大丈夫か?www