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黒髪のあやかしとコウテイペンギン
「ココハ、ドコダロウ?」
私、僕だっただろうか?コウテイペンギン、なハズなのだがなぜか人間の姿へと変わっている。人間の姿は歩きづらいのだな。ここは北極、だと思われる。ただ行く宛もなくさまよい続けている。さっきからずーっと。どうしてここにいるのか何も思い出せない。僕はとうとう倒れる。ここで僕は死んでしまうのだ。
「お主、何をやっておる?」
誰かに言われて、僕はゆっくり顔を上げる。そこにいたのは長く艶やかな黒髪を持つ人間の女の子だった。いや、違う。彼女はあやかしだ。目の色が赤色で瞳孔が細いなんてあやかし以外の何者でもないだろう。
「お主、名前は?」
「………ナマエ?」
「ふむ、お主は邪法にでもふれたのかのう?妾でも邪法を解くのは難しいぞ?」
不思議な少女は邪法という言葉を口にした。何かが引っかかる。
「ジャホウ?アナタハ?」
「妾か?妾は瘉驪」
「ユリサン?」
「そうだ。ふむ。まずはお主に服を着せねばのう」
そう言うと、瘉驪さんは服の中からバッグを取り出して漁り始めた。漁り始めて十分ほど経つと中から毛皮が出てきた。
「ほれ、これでも着ておれ」
「アリガトウ」
「さて、お前の記憶ちょっと詠ませてもらうか」
「ン?」
「永遠を知りし者。夜を知りし者。彼のストーリーを見せてもらえはくれまいか?」
瘉驪さんの持っている虹色の石が浮いて、そして落ちた。瘉驪さんは残念そうな顔でため息を吐く。
「ダメだ、拒絶されておる」
「ユリサンハナンテアヤカシナノ?」
「妾は黒妖犬じゃ」
「フーン」
「お主、妾と来ないか?」
僕はちょっと迷って、瘉驪さんについて行くことにした。
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僕は瘉驪さんと色んなものを見た。輝くオーロラに、海に流れる氷。どれも幻想的なものだった。最後に北極の中心につくと、瘉驪さんは聞いた。
「お主はなんじゃ?」
「ボクハ、コウテイペンギン」
そう、コウテイペンギン。でも、北極生まれじゃない。やっと思い出した。僕は動物園で生まれて、北極に行けなかった。幾度も北極を夢見て、死んだんだ。動物園で。思い出すと、僕の体がキラキラと光り輝いた。
「アリガトウ、ユリサン!」
僕は笑った。瘉驪さんも笑っていた。僕は頬笑みながらオーロラの中に溶けていった。
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「さて、ユウリのことはこれで終わったかな。」
私は瘉驪という化けの皮を剥ぐ。途端に元の姿に戻る。白髪に紫と緑のオッドアイ。頭には龍の角。これが私、龍花の本当の姿だ。
「じゃあ、また別の世界に行くかな~!」
創作者としての義務。それはキャラクターを昇天させること。次の日替わりお題は何かな?私は筆を掴んだ。
あとがき
キャラクターとしての私を中心にして進めてくか。
二次元の龍花の容姿好きなんですよね。可愛い。