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それでもいつか、光は差す
Riku
ちょっと実話です。
楽しんでくれたら光栄です
(※年齢、名前は変えてます)
(主人公の名前は佐々木咲菜)
「はぁ…まただ」
2年3組の教室、いつも通りすみっこにある私の机をみてため息をつく。
最近ずっとこうなのだ。
いつも、いつもいつもいつも机の上に花瓶に生けられた花が置いてある。
そして、私の教科書に『死ね』『キモイ』『消えろ』と暴言が書いてある。
犯人は…たぶんあの集団だ。
こっちを見て笑っている。
腕を組んで鼻で笑ってるのはリーダー格の女の子、高橋日葵。
その周りには取り巻きの女の子たち小出夢叶…
ほかの子の名前は…わかんないや。覚えてない。
たしかこの嫌がらせが始まったのは3か月前。
新学期、教室の隅で俯いている私に話しかけてくれたのは…日葵だった。
すごく仲良くて、一緒にいると楽しくて、夢叶みたいなほかの友達もできて…
そのうち日葵は私に好きな人の話もしてくるようになった。
「あたしの好きな人さ、佑先輩なんだよね」
そう話されたのは4か月前。
1か月、私も佑先輩のことが好きなのをずっと隠してた。
だけど、日葵にバレてしまった。
そして私たちの友情には亀裂が入ってしまった。
そこからいじめがはじまった。
そして、今に至るわけだ。
こっちをみてニヤニヤしていた日葵と夢叶が私に近づいてくる。
(やめて、来ないで…)
顔を俯けて鞄をぎゅっと握りしめていると、私の前で足音が止まった。
「うっわ。今日もまた学校来たこいつ!」
「キモイんだよ本当に」
「佑先輩は日葵がもらうから大人しくあきらめて引っ込んどけよw」
「お前来んなよw死ねw」
次々と浴びせられる暴言に私は目頭が熱くなった。
クラスの静まり返った空気が耳をつく。
「お前はどうせ釣り合わないよ佑先輩と」
やけにその声だけはっきりと聞こえた。
わかってる。そんなことわかってる。
日葵はスタイルもいいし、顔も可愛い。
身長が小さくて可愛くない私と佑先輩が釣り合うわけない。
だけど…
「私は佑先輩が好き、だから。」
「えw?なんて?w」
「全然聞こえない。w」
「私も、佑先輩っ、好きなのっ!」
「は?」
「今更こんなこと言ってるの?w」
「だーかーら、てめえは佑先輩と釣り合わないってばぁ」
「……っ」
やっぱりダメだ。もう無理。
私の苦しみが通じたのか始業のチャイムがなった。
助かった…
授業の時間、ずっと意識が泥の中にいるみたいだった。
日葵たちになんて、言われるんだろう…
そんな不安を抱きながら廊下を歩いていると日葵のこえがした。
「咲菜ぁ~一緒にトイレいこぉ~♡」
…え?
やっと許してくれたのかと思ったけど、佑先輩の前だから猫かぶりたいみたいだ。
「……いいよ。」
「ねえ、あんたさぁw」
「調子乗ってる?w」
「え…調子なんてのってな…うぐっ…!」
日葵に思いっきりお腹を蹴られた。
痛い……
もうだめかも……
遠のく意識の中で佑先輩を恋しく思った。
私このまま死ぬのかな……?
せめて最後くらい佑先輩に思いを伝えればよかったな…
先輩……
「咲菜!?」
先輩の声が聞こえた。
幻覚……?
そう思ったけど目に先輩がうつってこれは現実なんだと思った。
なんで……?
え~っとす、すみません💦
一話目からすっごく長くなっちゃって…
ネタ考えてたら手が進んじゃって…((あはは…
これからも、続編楽しみにしてください!
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