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~最高のフルコースをー
晩餐歌の曲パロです!
〈美海〉
「正直言って、ずっとッ辛かったッ」
「...」
「こんな友達で、ごめんッポロポロ」
「私こそ、ごめんね。辛かったなんて。」
この子は六華。
私の幼馴染で、私と沙希の親友。
でも、3人組という事があり話がかみ合わず、
辛い思いを、させてしまっていた。
「...私達、距離置こっか。」
だって、泣かせてしまったのは私。
しょうがないよね。
「ごめん。ごめんねッ」
「よし!今日の事は忘れよう!ね!」
「う、ん」
この日から、私はだんだん元気をなくしていった。
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「ズルズルッ」
朝もカップラーメン。
最近はカップラーメンしか食べていない。
でも、
「飽きてきちゃったなぁww」
料理する気力はなかった。
前は六華にご飯を作ってもらっていた。
あの日からは話してもないのだから、仕方ない。
私が、六華を、大事な親友を泣かせてしまったから。
一番の悩みは、味があんまり感じないこと。
六華にまたおいしいご飯を作ってもらいたい。
でも、六華とは、、、
六華とも会いたくない。
六華と会いたいけど、会いに行ったら、
他の人にも当然会う。
もう、泣かせたくない。
これはわがままだけど。
何十回、夜を越したって多分私はもう
六華に大好き!とは言ってもらえない。
けど、いつかは何十回、いや、永遠に過ごしてても
もらえないような、
美味しいご飯をふるまって、また私と笑顔になろうよ。
あれ?私、六華の事...
「好きなんだッポロポロ」
本当は一緒にいたい。
けど、"ずっと一緒"は無理なんだよ。
人はいつか離れ離れになるんだから。
だって今私達は離れているじゃない。
正直言って、六華が泣いたとき、私も苦しくて苦しくて
息ができなかった。
しょうがない。3人組だったのだから。
そんな3人組に頼っている自分が嫌いだった。
分かってあげればよかった。
今更引き戻せない。
また、君を泣かせてしまうから。
それでも、まだ私の恋心は変われないみたいだ。
それに、この関係が変わってしまうのが、怖い。
外に出てみる?
人の顔を見るのが怖い。
第一、出れたとしても言う自信がない。
また、勝手なことを考えて、お湯を沸かした。
...愛は、好きと伝えるだけでいいのだろうか。
「なんでこう、この世界は曖昧なんだろう」
その時、チャイムが、なった。
仕方ないので急ぎ足で出る。
「どちら様ですか...って、六華...?」
「えっと、美海、久しぶり」
あぁ。ずっと会いたかった、大好きな人。
「今日は、ちゃんと話しに来た。」
「え?あ、うん。とりあえず上がって?」
「お邪魔するね」
〈六華〉
私は、美海が好きだ。
だけど、世間は認めない。
お母さんだってお父さんだって。
でも、私の得意なことを、
料理を褒めてくれるのは美海だった。
『これ、人類が何回も夜を越しても食べられない美味しさだよ!』
みたいなこと言ってたっけ。
でも、私は、料理じゃなくて、美海には
私の事が好きだって言ってほしい。
知ってるよ。美海が私に憧れて、
料理、"頑張っていた"のも。
いつか、美味しい料理を二人で作りたかった。
けど、あの日から美海を見かけなくなった。
〈美海〉
「話って?」
「あのね。急なんだけど、私、美海が...」
「まって、先にいい?」
「あ、うん」
「どんな時も離れないでいてくれたのは、
六華だった。
3人組の組み合わせで一人にさせてしまって、辛い、
悲しい思いは胸に残ると思うけど、どれだけ、年月が経っても、
年を重ねても、他の誰かからはもらえないような、愛してるを、
伝えるから」
「また、一緒に暮らして、永遠においしいご飯をふるまってくれますか?」
「っ!」
「ふふっ。私も、今度は永遠に忘れられないような
愛してるを、美海に伝えるよ。だから、私に隠れて練習してた料理で、」
「最高の家庭を築こうねッ!」
話があやふやでごめんなさい!