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宝石の闇と希望
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動かなくなった足を、引きずるようにして、しばらく歩いた。
そしたら、ドーム状の空間へたどり着いた。
天井には、小さな宝石が星のように散りばめられている。大きい星…1等星か。それも、10個くらい散りばめられていた。
その星の光が、私の体を突き刺すようで、ここの空間にいるのが嫌になった。
「もう…行こっかな」
この空間では、人を探すのが一番みたい。
また、宝石に自分の顔が映る。…やっぱり笑ってる。
`ワラッテイル`
自分の顔を見るのはもうやめよう。
足が動かなくなる前に、早歩きで、ドームの空間を出た。
宝石化が進む腕を見てしまった。怖くて足が動かなくなった。
**奥から足音が聞こえてくる。**
どうしよう。早く逃げなきゃなのに。
「誰かいるんでしょう?怖がらないで、出ておいで。」
優しい声が手招きしていた。バケモノかもしれないのに、私はその声の方に走った。
私より4歳くらい上の、女の子が立っていた。
女の子の顔を見ると、目が…宝石化してる!!指先も…
「あなた…目が宝石になってる…!?」
恐怖で震える声しか出なかった。
でも、その女の子は落ち着いた声で、
「あ、これ?気にしないで。それほど不便じゃないし…」
「…はい。」
女の子は、明るい声で言った。
「ところで、お名前は?」
「リアです。」
私が名前を言うと、女の子はにっこり微笑んだ。
「私はレイ。」
「レイさん、よろしくお願いします!」
「こちらこそ。で、脱出するために、人を集めましょう。」
「はい!」
私とレイさんは、前にある道を踏み出した。
レイさんという素敵な仲間が増えたからか、前よりもここが明るく見えた。
「食料とかはどうする?」
レイさんはそう聞いた。私は肝心なことを忘れていた。
「で、でも、お腹空かないし‥」
「でも、体のエネルギーは必要よ?」
レイさん、鋭いなぁ。
「あ、そうでした。」
「まずは食料でも探しましょ!」
私はそう言いながら、くるっと回ろうとしたとき、
**「危ない!」**
今まで聞いたことないくらいの、大きなレイさんの声が聞こえた。
何が危ないんだろう。急なことで止まれなかった。
「え?」
**バチッ!**
また、あの嫌な音が聞こえた。
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