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湊星空遊園 ⅰ
夜の街。
アンチコメ等出てきますが七瀬は微塵も思っておりません
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初兎Side
明るくて。
飲み込まれてしまいそうな
この、都会の夜に、
誰にも邪魔されないように、
死ぬには、
どうしたらいいんだろう。
いついつから、死にたい、
所謂、所謂、「自殺願望」を持つようになったのだろう。
多分、君たちに出会ってから。
おしゃれとポテトとひよこが大好きで、
歌がめっちゃうまくて
ガキっぽいけど大人っぽい、赤髪。
うるさくて、すぐ歌ってて、
時には助け合える
同い年の唯一無二の、相方のあほげ。
変態で、お寿司とメンバーが大好きな
頼れるリーダーで
いつも多忙でも絡んでくれる桃髪。
大人なのに、幼児退行しまくって、
でもお仕事頑張ってる
かっこよく助けてくれる青髪。
歌も料理もめっちゃうまくて
ポメラニアンが好きな可愛いとこもある
一生ついていきたくなる黒髪。
君たちに会ってから、
人生が変わった。
楽しい分の、代償は
僕が払うから。
だから、みんなは
何も心配しなくていいから。
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そろそろ帰るか、…
暗い夜の街で、少し歩くのが好きだった。
うるさい街のあかりを他所に歩くのは心地が良かった
そう、思った時。
「ないちゃん配信してるってっ!!!」
「まじ⁉︎気づかなかった…見るわ!」
「さすがないふぁみの◯◯〜!」
「笶、忘れてた時点で駄目っしょ笶」
ない、ふぁみ…
聞き慣れたことばが
目の前にいる人の口から出る。
ないちゃんの、リスナーさん、か、
こんな形で見るのは初めてで、
少し驚く。
おたくの子って、こんな感じなんだ、…
「ライブの写真だ!」
「きゃ~!!イケメンっ!」
そんな反応をしてくれてるんだ、
少し嬉しい。
そう思った矢先、
こんな言葉が飛んできた。
「初兎以外は、みんなイケメンだよね笶」
「え、それな?初兎がいるから『全員イケメン』って言えないよね笶」
「歌も下手だし…なんか足引っ張ってるようにしか思えないよね…」
っ、…
わかってた。
みんなの足を引っ張ってるのは
いれいすの名を汚してしまっているのは
いれいすが大きな会場を埋められなかったのは
全部
全部
僕のせいだって。
そんなの気にしない、って。
思ってきたはずなのに。
ネットで書かれてるアンチには
慣れたはずなのに。
いれりすの子は、
みんながみんな、
初兎を認めてくれてるわけじゃないんだ。
それに気づけなかったのは僕だ。
それに応えられなかったのは僕だ。
じゃあ、もう
僕はいらないじゃん。
長さどうですか?