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なんか“魔法使い”になってた話 ⑦
10話で完結しようと思います。
「え ー 、今日は 転校生を紹介します」
先生の声が聞こえた。私はガチガチに緊張している。
「|星野 夢花《ほしの ゆめか》です 、よろしくお願いします」
ペコリとおじぎした。
「ゆめか、久しぶりだね !!」
|穂華《ほのか》と、|咲莉《えみり》が話しかけてきた。
穂華の優しい笑顔と、咲莉のむじゃきな笑顔に、
私も思わずつられて笑顔になる。
私は次々に問われて、あわあわしていた。
答えるのがやっとだ。
「ね ~ ね ~ 、得意な魔法ある ??」
「えっ う ~ ん … 夢のような空間にする魔法(ユメルーム) かな ??」
空間と言っても、映像だけどね 。
クラスのみんなは、ぽか ~ ん とした顔をしている。
『ユメルーム !!』
すると、グラデーションの空に、美しく輝く星がうつしだされた。
「わぁ … 。」
『ユメユメルーム !!』
すると、映像が変わった。
深い青の空に輝く、数えきれないほどの星。
「ゆめかちゃん、すごいね !! 名前の通りじゃん ☆」
夢の花。確かに、あの映像は、夢の花なのかもしれない────
--- 家 ---
みんないい人っぽいし、いい予感がする ♪
そうだ、久しぶりに|美月《みつき》お姉ちゃんと、
|凪咲《なぎさ》お姉ちゃんに連絡しようかな ??
その日は、なんだかワクワクに包まれた感じだった。
夢を詰め込んだ花が咲き誇る、花畑にいる感じ。
⑧は 魔法の国の 夢の祭りの話だよ ☆