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AgelessLife 3話ー事実ー
一応言っておくと、アルスって言う人は学校のこと忘れてます。どうなるんですかねぇ。今日はそんなところから行きます。
「・・・あ」
自分はあることを思い出した
「?どうかしたのか?」
フリスが声をかける
「今日・・・学校なの忘れてた・・・!」
「おっと、そりゃあいけないなぁ・・・」
まずいまずいどうしよう・・・
遅刻でもしたら評定が下がって」志望校に行けなくなる・・・
ぜッッッッッッッッたい無理!!
「でも、自分の足じゃぜったいつかないなぁ・・・。うん、無理だ諦めよう。どうせ遅刻したってそこまで評定は落ちないんだ・・・」
「なら、僕が連れてってやるか?」
「・・・え?」
学校まで?フリスが?ここから多分2kmはあるよね?
自分は持久走2kmタイムは9分
あと7分で始まるから絶対無理だって・・・
「無理だと思う・・・だって2kmもあるよ?ウサギンポストでも無理だって・・・」
「ほぉ?お前さん、僕のこと舐めてるな?」
へ?舐めてる?
「暗殺者はスピードも上がってる。これでわかったか?」
へ?じゃあつまり・・・
フリスはウサギンポストよりも速いってこと?
マジで?
「早くしないと間に合わないんじゃないか?」
そ、そうだった・・・
でもどうやって?
「こうするんだよ」
そう言うと、フリスは自分のことを抱っこして走り出した
「え!?ちょ、速!!ギブギブ!!」
「そんな弱音吐いてると間に合わないんだけど」
「う"っ・・・わかった・・・」
フリスは自分を抱っこして、すごい速さで走った
2分後
「ついたぞ。ここだろ?」
は、速すぎ・・・
途中風圧で死ぬかと思った・・・
・・・ん?というか・・・
なんで教えてないのに学校の場所わかったんだろう
「あ、あのさ、よくここの場所わかったね」
「ん?あー、僕もこの学校だからさ」
へ?お、同じ学校??
「まぁあれだ。不登校ってやつ。たまに夜外出るくらいだ」
は、はぁ・・・?
ふ、不登校ねぇ・・・
自分には一番程遠いなその言葉
いやそこまで遠くはないんだけどさ
「こっちには仕事があるから仕方ないさ」
し、仕事ぉ!?
え、多分だけど、同い年だよね?
子供が仕事するの???!!!
「なんだ?そんなに驚くこと言ったか?」
「え、あ、いやぁ・・・まぁ、びっくりしました」
そりゃあねぇ、子供が仕事してるって聞いたらねぇ、びっくりするよねぇ・・・
「仕事っつっても、裏社会で何かあったら対処するってだけだけれども」
「う、裏社会・・・」
「最近は仕事三昧で、学校にもいけなくなったってワケだ」
「そうなんだ・・・大変だね・・・」
同い年とは思えないな・・・
裏社会ってことは、命懸けの世界
そんなところで仕事なんて、自分にはできないと思う
でも、なんでだろう・・・
その仕事をやってみたい、なんて思う自分がいる
危ないとわかっていても
命懸けで死ぬかもしれないと思っていても
興味が出てきてしまう
自分ってこんなキャラだったっけ?
「その仕事、自分もやってみたい・・・!」
「は?」
フリスは驚いた顔をして自分を見た
「やりたいって、お前さん。そんなキャラだったか?」
自分が考えたことと同じことを言われて、なんだか面白くなった
「・・・確かに、この仕事を1人でこなすのは不可能だ。だからせめてもう1人欲しいと思っていたが・・・」
「ならその1人、自分がやる」
「マジで言ってんのか・・・」
フリスは考えこいんだあとに
「ならひとまず頼む。だが、やめたくなったらすぐにやめて構わない。この仕事は「死」という言葉と隣合わせだ」
「わかってる。それでもやりたい!」
「ははっ、お前さん案外外れてるところがあるんだな」
「ひ、ひどくない・・・?」
「悪かったよ。なら、これからよろしく。アルス」
「頑張るからね・・・!よろしくフリス!」
ちょうど自分が言い終わった時、チャイムが鳴った
「・・・どうするんだ?学校始まったぞ?行かないのか?」
「もちろんいくけど・・・フリスもだよ?」
「は?」
「仕事のパートナーができたなら、学校行く時間くらいできたんじゃない?なら一緒に行こ」
「・・・はぁ、全くお前さんは・・・」
その後、フリスは一旦制服に着替え、自分は遅刻の反省文を原稿用紙4枚分書かされた・・・
はい、3話です。なんかアルスがだんだんキャラ崩壊している気がするのは僕だけですかねぇ。これでも頑張って描いてるので、これからもよろしくお願いします。