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初めての人。
夢小説を書くのがかなり久しぶりなので、いつにもまして酷いことになってます。
〜夢主ちゃん〜
名前・天原紗菜(変換できます)
能力・模倣(コピー)
性格・自己犠牲が多い。「やり過ぎ…?何それ…」
乱歩さんとは同級生。
乱歩side.
「#紗菜#〜?事件だって、ついてきて。」
「はいはい。一寸待って、…よし!行こ!」
「また報告書?大変だねぇ。」
「私がやりたくてやってるんだもん、平気平気。
国木田さん、行って参りま〜す!」
「気をつけて行けよ…(危なっかしいな…。)」
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「なんだ、電車じゃないの?」
「歩いてでも行ける距離だから。それに僕、電車嫌い…。」
本当は嫌いじゃない。まあ、苦手ではあるけど。
それより大事な理由、何で分かんないんだろ…
#紗菜#は電車の中でも作業する。歩いてる時には流石に作業出来ないから、無理矢理やめさせるために、面倒だけど歩く事にした。
そうしないとずっと続けるのは昔からの癖。
「うわっ!あっぶな…」
「#紗菜#ってさ、こういう所変わらないよね…。」
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あれは…。いつだったかな?父上と母上もいた頃だから、12年前?いや、もっとかな…。
とにかく、僕と#紗菜#は同じ学校の同級生。
当時誰とも話す気がなかった僕の、唯一の話し相手だった。
「#紗菜#、次移動教室。行くよ。」
「え、もう…?分かった、準備するから一寸待ってて〜。」
「…なんで単語帳持ってるの?次体育だよ?」
「移動時間って無駄じゃん。
ほら、時間時間!行こ!」
「はあ…」
途中に階段もあるし、絶対転ぶって…。
「っあ、危ないっ!」
「えっ?うわっ!」
見事に体制を崩した#紗菜#。とっさに伸ばされた腕が地面に…
つくことはなかった。
「っはあ、莫迦なの⁉僕が受け止められなかったら#紗菜#、勉強どころじゃなくなってたんだよ!」
「ごめん、ありがと。」
「いっつもそうやって一人で、何でもやろうとして!かなり無理してるの、僕と同じ位頭いい#紗菜#が気付かなかった訳ないよね?」
「気付いてたよ!気付いてた、けど…
頼まれたことはやらないと迷惑がかかるし、勉強しないと将来や成績に響く。成績が悪いと周りからの印象下がるし、頭悪い人を信用なんて出来ないから困ってる子に信用されなくて助けられる人が減る!他にも色々あるんだよ!だから、睡眠時間も削って移動時間も使って…無理してでも時間作らないと足りなかったの!それに「莫迦!」」
「えっ…?」
「そんなの、#紗菜#一人で出来る量じゃない!何で全部一人でやろうとするの?頼れる人はいないの?というか、僕は?僕はそんなに頼りない?なら言わせてもらうよ、今の状態の君より僕のほうがよっぽど頼れると思うけど?何で全部一人で完璧にしようとするの?完璧な人なんていないんだよ!僕の父上は母上にやり込められてたし、その母上は警察でも探偵なんかでもなかったし!それでも二人は色んな人から凄いって言われてる!完璧じゃないといけないなんて、#紗菜#が持ってる勝手な妄想でしかないんだよ!少なくとも僕は完璧じゃない#紗菜#でも信用するし、普通に話す!それとも、僕に不満でもある?多分、僕の両親も完璧じゃない君を信用すると思う!
…これだけ言えば分かってくれるでしょ?」
言い切った時には、#紗菜#は泣いていた。
僕にしがみついたまま、ただ泣いていた。
授業はもうとっくに始まっていた。けど、この状態の#紗菜#に授業を受けさせる訳にはいかないし、僕だけ行くわけにもいかない。
時間だけが静かに過ぎていった。
「…ねえ、大丈夫?流石に言い過ぎたかもしれないけど、ここまで言わないと聞かなかったでしょ?」
返事はなかった。けど、不思議とさっきまでの緊張感がなくなっていた。
今までの#紗菜#はどこで何をしていてもどことなく緊張感があった。常に張り詰めているのに、それを他の人には感じさせないように振る舞って。
今は、それが消えている。何でか分からないけど、安心した。
「…授業、行かないと。」
「1回くらい、別にいいでしょ。教室戻ろう。」
「でも、授業さぼるって…」
「まだ分かんない?無理してるの。
顔色悪い。前より痩せたし、眠そうだよ。これ以上は身体が持たないと思う。教室で休んでよう。」
「…分かった。でも一人でいいから、乱歩は授業行って?」
「厭だね。君、教室で勉強するでしょ。」
「…。」
図星指されたからって、そんなに睨まなくてもいいじゃん…。
「僕もいるから、授業終わるまで寝てて。じゃないともう一回、いや何回でも言ってあげる。」
なにか言いたげだったけど、大人しく机に伏せてくれた。この時の#紗菜#、いつ思い出しても面白い顔してたなあ。
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「乱歩?お〜い、どうしたの〜?」
「…え?」
「何が「え?」なの、もうすぐだよ?」
「…分かってるって。何せ僕は、」
「世界一の名探偵、さんだもんね。」
いたずらっぽく笑う君は、当時の何倍も明るくなっている。
「っと、あっぶな…」
けどやっぱり、こういう所は変わんなくて。
そのたびに、守らないとって思ってる。
#紗菜#は気付いてくれないけど、ずっと守ってあげる。そう決めた、初めての人。
初の夢小説、初の2000字超え…!
閲覧お疲れ様でした…!