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新 し い 恋 、 見 つ け て も い い で す か ? # 2
時刻は深夜2時半過ぎ。
何時間経ったのだろうか。
私は、ずっとベッドの上に居た。
寝ていたわけじゃない。ただ、ベッドの上に居た。
不思議と、何も考えていなかった。
ただ、時間が過ぎていくだけだった。
こんなにも時間があっという間に過ぎたのだから、
もしかしたら、彼が好きだという気持ちが消えたのかもしれない。
でも、なぜだろう。
彼を、嫌いになることができない。
彼が、振り向いてくれることはもうないって、嫌ほどわかっているのに。
彼を好きになっても、意味はないってわかっているのに。
あぁ、どうしよう。
彼に明日学校で会ったら、私は‘普通’でいられるだろうか。
不安に押し潰されそうになりながら、私は眠りに落ちた。
翌日
目が覚めてしまった。
このまま目が覚めなければ、彼のことを忘れられたかもしれないのに。
嫌なことなんて、寝たら忘れると誰かが言っていたけど、
忘れられるはずがないことを、彼を好きでいた時間が証明してくれた。
頭の横にあったスマホを手に取り、時刻を確認する。
__5:00
今朝はなぜか早く目が覚めてしまったみたい。
早起きは三文の徳なんて言うけど、
今日は良いことなんて一つもない気がした。
もう見慣れた制服に着替えて、鏡の前に立つ。
そこには、目を真っ赤に腫らした自分の姿が映っていた。
私 「……こんな私が…彼の隣に居られるはずない……よね、……」
つい最近まで、彼との進展を望んでいた私に容赦なく嫌気が刺す。
落ち込んだ気持ちを押し殺して、ドアを開けてリビングへ向かう。
リビングへ行くと、私のお弁当を作ってくれている母がいた。
母 「あらおはよう。早いわね、朝練?」
私 「…おはよう。ちょっと早く目が覚めただけ」
母 「…寝れなかったの?」
私 「…うん、まぁそんな感じかな」
母 「男に悩むのも良いけど、悩み過ぎは良くないわよ」
母は、全て知っているかのように言った。
母 「男なんてね、高校生になってから作りなさい。麻衣、あなた受験生よ?もうちょっと自覚を持ちなさい」
私 「……」
いつもなら何か小言を返しているのに、今日は何も言えなかった。
何も言わなかった私を見た母は、私に聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさでため息をついた。
たしかに、彼氏なんて作っている場合じゃないことは私だってわかっている。
でも、片想いなのに彼に依存していた私。
これから、どうすればいいのだろうか。
第3話もお楽しみに~❕