公開中
あんたは死んだ Acoustic .ver
“あんたは死んだ”
だから僕は悟った。この世の全てを悟った。
愛を悟った。時間を悟った。夢を悟った。人生を悟った。
「誰も近寄るなよ?
何をするかわからねぇぞ。
俺は爆弾だ。
フラッシュモブが見たいか?
コメディ映画の酷評をしたいなら、俺の人生がお好みじゃないか」
偶像だ。偶像だ。愛も温もりも偶像だ。
神様はあんただ。あんただったはずだ。
そうか、幸せも不幸もきっと他人がいないと手に入らない。
今回あんただったわけか。
「“あんたは死んだ”
だから僕は悟った。
人間を悟った。人生を悟った。
“あんたは死んだ”
だから僕は悟った。
この世の全てはいつか消える。愛も友情も金も全部消える」
心が死んだ瞬間はいつだ?呼吸が乱れた瞬間はいつだ?
あんただけを知り得なかった。
あんたを知りたい。
「あんたを知りたい」
「言葉では足りない」
あんたは言った。
『あの日君が全て』と。
確かに言った。
脳が嘘を吐いてるかもしれない。
でもあんたは言った。
確かに言った。
「確かに言った!」
歴史に刻めない時間は、全部無駄だったのか?
「この世はクソだ。あんたが消えたくなる世界だ。
俺はクソだ。あんたを救えなかったカスだ。
でもあんたもクソだ。あんたは死んだ。
それが全てだ!」
体にずっと触れていたくて。
心がずっと海に抱かれているようで。
見返りがなくても、望みに寄り添いたくて。
もしかしてこれが愛なのかな。
「でもあんたは死んだ。
だから!僕は悟った。
あんたこそ僕の全てだったんだ。
あんたは海で、あんたは空で、あんたは夢で、あんたは月で、あんたは自由で、この世の全てだった。
愛してんだ」
「愛だったんだ!」