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プロローグ
「主人公」 私とは対義語だ。
今日も仕事。清掃のアルバイトをする毎日。
まだ20代前半、大体の人は輝いているはずなのに、地味な髪色に地味な服。
本当は明るくありたい。
(あ、このメイド服、着てみたいな)
スマホの画面に映る画面を見てふと思う。 だけど、それだけ。 だけど、何かを始める勇気もわかない。
感情も、無くなりそう。 いつだろうからだろう。 ご飯の味がわからなくなったのは。
最近は、「無表情女」と囁かれているが、それに反抗する気力もない。
「普通」に生きてきた私。
たくさんの人間に裏切られた。 友達もできなかった。 恋愛は夢物語。
好きなことも得意なことも何もない。 だけど苦手なことも何もない。 …せめて得意なことを言うなら、愛想笑い。
人混みの中をすり抜け、誰にも視線を向けられないで帰宅する。 アパートに帰宅した私は、重たいリュックを背負ったまま硬い敷布団に倒れ込んだ。
(…ご飯、食べないと・・・・・・)
そこで私の呼吸が途切れた・・・・・・。
最初の投稿! これから頑張ります! よろしくお願いします!