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「待って!ホントに掴めないから!れん取って!」
「いやいやいやいや、私も無理だからぁ!優!ヘルプ!ヘルプミー!」
「2人ともまだ出来ないのー?ガッ!ってやってグッ!ってやるだけじゃん!」
「ガッ!グッ!って何??」
私には今日、あおちんから受けたミッションがある。だから、こんなことで足止め食らってる訳にはいかないんだ!
優の教え通りにガッ!とやってグッ!っと?掴む。2匹。
はるにぃに手伝ってもらって、魚に串を差し塩をまぶし焼く。
焼けた2匹の魚を持って、端のほうで1人で魚を捕ろうとしている子…みおりんに話しかける。
「あの…私、魚2匹捕れたんだけど、良かったら一緒に食べない?」
「えっ、や、あの…」
「あ、もしかして自分で捕りたい?素手で無理そうだったら、私、すーちゃん先生から網もらってくるよ?」
「や、だ、大丈夫…」
「本当?じゃあお話しよー!みおりん休みの日とか何してるの?」
「や、あの、1人…」
「ん?1人?1人で何かしてるの?映画見たりとか?」
「や、1人…に、して、ほしっ…!」
「1人がいいの?でもせっかく林間学校来たんだしさ、みんなで楽しもうよ。私もね、この前はじめてきた時、ヤダなぁ、帰りたいなぁって思ってたんだけど、みんなに出会えてめっちゃ楽しかったんだ!だから、それをみおりんにも味わってほし…」
途切れたのは遮られたから。みおりんの「うるさい!」という言葉に。
「1人の時間が好きやのにこんな場所に連れて来られて。こういうある程度自由にしててええ時間に1人になって他の時間耐え忍ぼ思てたのにこれか。みんながみんな人とおって楽しくなれる訳ちゃうねん!何やねん!ちょっとぐらい1人でおったってええやろ!」
そう言い、走っていってしまう。
橋本恋、ミッション失敗してしまったらしいのです。
いやぁぁあ、れん、失敗しましたね。
まぁそういうこともあるでしょう!
〜ここからは只の、裏話的なやつ〜
魚差したり、塩まぶしたりしてるのはるにぃにやないですか。最初はれんはそういうのができそうなみなにぃに頼んだんですけど、みなにぃ虫と魚、大の苦手で。そこではるにぃに助けてぇー!って言ったって感じですね。かわいい。
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