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悪役の正義とヒーローの正義 参加募集
ヒーロー殺略会議にて
ラン「今日の議題は、部下の強化についてよ」
「3人だけかよ、この会議」
そう言ったのは、私と同期の幹部 覇風光だ。机に足を乗っけて座っている。姿勢悪っ!
「しょうがないだろ。部下はあんまりいないからな」
姿勢が悪いと思った私も、昨日からやってるルービックキューブやってるから、口に出せない。
「2人とも!ちゃんとしないと!」
ランが私達を注意する。怒らせたくないから、ちゃんとした姿勢に戻る。
「部下は死なないようにしないといけないわ。2人とも、意見をちょうだい」
「アイテム装備とか?」
「銃で戦うとか?」
「はぁ。アイテムに頼りっぱなしじゃダメ!」
呆れながらも言うラン。
「ヒーローも変身アイテムに頼りっぱなしじゃん」
私はそう言った。
「あいつらはしょうがねぇんだ。」
光はそう言った。なんで知ってるかって?彼は昔はヒーローだったらしい。正義が分からなくなったとかで、悪になったらしい。…こっちから見りゃ、ヒーローが悪だけどな。
「変身アイテム壊しちゃえば?」
私が言うと、
「いいじゃん!それ!」
光が乗ってくる。
「今回は部下の強化よ!ヒーローの弱化じゃない!」
「じゃあ、アイテム装備しかないんじゃない?」
私と光はシンクロして言った。
「もうそれしかないようね。」
ランは呆れながらも、決定してくれた。
その日のカジノルームにて。
珍しく光が来ていた。いっつも寝てるはずの時間なのに。
「あ、光か。珍しいな」
「チッ。来たら悪いかよ」
光は舌打ちをしながら言った。機嫌が悪いのか…。
「そういうことじゃなくて、なんかあったか?」
とりあえず話を聞く。
「実はよ、ヒーロー共、俺のこと忘れてやがる。」
めっちゃ機嫌わるそう。どうしよ
「そ、そうか。気晴らしに何かする?」
気まずい雰囲気をなんとかせねば!彼は酒飲めないんで、炭酸水だしてみる。
私と彼は席に座って、話し始めた。しりとりとかやったあと、彼は言った。
「あのさぁ、昔の仲間って忘れるものなのかな」
彼の口調が変わっている。よほど悲しいのか。
「…どうだろうな」
「俺もアイツらと戦ったんだよ?仲間として。…なのに、こんなにあっさり忘れるのか?」
「ヒーローが悪いんだよ。」
横を向く。そしたら、光泣いてる。
うそやろ、光って泣くんか…?
「でもさ、俺はヒーローが嫌いになったわけじゃないのにさ。なんでだろな」
「…本当なんでだろうな」
悩み聞くのが得意じゃなさすぎて、変な返答になっている
「話たら楽になった。ありがとよ。」
そう言って、光が炭酸水を飲み干した。
すると、
「ゴホッ!」
光が激しくせき込んだ。
「おい!大丈夫か!」
「えっ?なにこれ炭酸水?俺飲めんよ?」
あ、よかったー。
「ごめんごめん」
なんかギャップ萌えだなー。
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