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瞳
ネガティブな話なので苦手な方は🔙お願いします🙇
「死にたいよね」
友達がつぶやいた言葉。
「うん」
私は小さく頷いた。
「死にたいかー、君も」
「君もって、気取ってる感じする」
「漫画のキャライメージした」
「やっぱり」
私たちは顔を見合わせる。友達の大きな瞳に映る私。
自分の顔なんて嫌い。目を逸らした。瞳に映る私から。
「死のっか」
「今日?」
「うん」
「わかった」
無言。
チャイムが、鳴り響いた。
*
「どこで死ぬ?」
「屋上でいいんじゃない?」
「私もそう思ってた」
屋上に向かう。鍵は空いていた。
開けると、ふわっと優しい風が私たちを包み込んだ。
一瞬優しい気持ちになる。
「ほら、死の」
「うん。…その前に、一つだけ、教えて」
私は友達を見た。
その瞳から、目を離さない。瞳に映る私から、離さない。
「なんで死にたいの?そんなにかわいいのに、勉強もできるのに、性格だって良くて、運動もできて、先生からも気に入られてて、家族だって優しそうで」
彼女は目を伏せ、
「君のせいだよ」
私が放った言葉に、顔を上げた。
「君がいつも隣にいるから」
「必要以上に劣等感感じちゃって」
「君がいなければ、感じなかった、きっと」
「私だって…」
友達は苛ついたように眉を顰める。
「私だってそうだよ。真香(まなか)が友達だったから」
友達の藍色の瞳が、いつも透き通っている瞳が、今は濁っているようだった。
彼女の心に隠れていた、いや、彼女が隠していた暗い部分を、表しているように見えた。
「そっか」
「話は済んだよ。死のう」
「いやだ」
彼女は動揺したように瞳を揺らす。瞳の中の私も揺れる。
そして、その後、わずかに口角を上げてふっと息を吐き出した。
「私もそう思ってた」
意味わかんないですね……10分くらいで書き上げたものなので、、、(´◔_◔)