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4 話 .
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『……はぃ? は、悠さん? 何を言っt__』
「僕は至って本気です(ニコッ」
何故こんなことを聞いたかって?
答えは簡単。
だって僕は____、
「だって、僕は”呪い子”なんですもん(笑)」
『は……? 嘘、だろ…?』
呪い子。
代々受け継がれてきた伝説の一つ。
呪い者と言う者からの、特殊な呪いを掛けられた者が、次第に呪い子となってしまうのだと言う。
ただ、呪いを掛けられても、中身が人間であり、かつ、子供でないと呪い子にはならないのだそう。
「……証明して見せましょうか?」
『証明って、何を……?』
「あら、聞いたことないですか? 呪い子は、”絶対に死ぬことは無い”、と。」
『!? まさかっ!?』
「|He's still alive, for sure.《まだ生きてるよ、きっと。》」
そうして、銃声が鳴り響いた。
その銃口は朱元に向かっており、ちゃんと朱元に向けて撃ったものであった。
「……ほらね、」
足から血が若干出てはいるものの、本人はけろりとしている。
「朱元、? 良かったの、?」
「いーのいーの、藤黄は関係ないでしょ? ……そうでもないか、」
『っ、ふざけないでくださいっ!!』
「……何が?」
『こんなことして! 貴方達は何を目的にこんなことしてるんですか⁉ そのりy___』
「”復讐”かな、」
『……え?』
警察さんが、ボーっとした表情を浮かべているのが想像できる。
「あれあれあれ? 覚えてないんですか?(笑) 警察さん?」
バァッンと。
大きな音が、ドーム内に鳴り響く。
ぅわぁっ⁉と言う、観客の声。
「覚えてないですか? …なら、もう一個爆弾でも爆発させておきますが……、」
『……、は?』
「俺らに勝負挑んだだけで負けだったんだよ、無能警察さん?ww」
「清紫は一旦黙ろうか?(ニコニコ」
「ぇ?」
「お前は仕事をやってこい」
「分かりました……、」
『貴方が指示役なのですね、朱元さん』
「えぇ、そうですけど? ……、今更気づいたんですか?」
『喧嘩売りに来てるんですか?』
「んなわけないでしょう(笑) 僕は不良でもヤンキーでもないんだから(笑)」
またもや、配信カメラに銃口が向けられる。
「でも、いい加減にしてくださいね? じゃないと……、」
バンッ、という威嚇のような音が鳴る。
朱元が持つ銃の先からは、薄い煙が出ていた。
「人質の命は知りませんよぉ?(笑)」
フッ、と。
朱元の手には、白く美しき花。
「”Magic”です、んふっ(笑)」
小手品だ。
しょうもないとでも、警察は言っているのだろう。
「では、質問」
『……、』
「|白乃莉鵺《しらなみ りぬえ》が死んだ理由を答えなさい、(笑)」
『……、は?』
「制限時間は一時間です、ではStart」
声とともに、銃声が鳴り響いた。