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いつもの事だが?
条野side.
最近、鐵腸さんと同棲を始めました。
まだ数日しか経っていないのに、家に鐵腸さんがいないだけでやけに広く感じます…
本人には口が裂けても絶対、言えませんが…
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ある日の会議中、渡された資料を揃えていた時のことです。
「っ!痛…」
珍しく手袋を外していたからか、紙で指を切ってしまいました。
「条野さん、どうされました?」
「あ、少々指を切ってしまって。」
これくらい、すぐに治ります。そう言いかけた時、
はむっ…
「て、鐵腸さん!?////」
「血は止まったぞ。…どうした?」
「どうしたじゃないですよ!今、会議中!家じゃないんですから、あまりそういう事は…っ!」
鐵腸さんのせいで言ってしまったじゃないですか!
まだお付き合いしている事、ましてや同棲なんて報告していないのに…
気付けば鐵腸さんの心拍が少し速度を上げており、立原君は「えっ?えっ?」としか言わなくなって、副長は「お主等付き合っておったのか!?」と鐵腸さんに詰め寄り、隊長がそっと席を外してしまう地獄のような光景が出来上がっていました。
「鐵腸、本当はどうなのじゃ!?」
「俺と条野は恋仲…と言うのだろうか…?」
「……先に告白したのは鐵腸さんのほうだったのに、今更何言ってるんですか!」
「ほう…!面白い!」
「あっ…」
この後、会議の予定時間が全て私達を問い詰める時間になりました…。
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「鐵腸さんのせい、ですからね!」
「俺のせい…?」
「鐵腸さんが急に指を…」
「家では当たり前ではないか。」
「家で当たり前でも、外ではしないでください!ましてや、猟犬部隊の皆さんの目の前で…」
「何故…?」
「…だって、その…恥ずかしい、じゃないですか…////」
「…////」
「…でも、嫌じゃないです。」
「…!じゃあ、これからもしていいか…?」
「…ええ。ただし、他の人が居る時には控える事。」
「何故だ?」
「いちいち言わせないでください…」
外でされたら、心臓がもたないから、なんて…