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このまわ 一話「この世界」
はい。このまわ一話だね。
ん?インエラ?ああ、半分終わったから明日上げるさ。
能主義?やだなぁ、一文字でも進んでると思ったかい?(諦めて情緒不安定になってるやつ)
そんじゃどうぞ〜
「・・・ここどこだよ。」
そう、言葉を零す。そうとしか言えない状況だった。
そこには、ただただ科学的には証明されない現象が起こっていた。
男が火を飛ばし、複数の人間が回復をし、また水や火、または雷を飛ばす。
ここはまるで・・・
「魔法使いの世界じゃないか!!!!!!!」
「いや、そんな情熱的に俺のセリフ取るなよ。」
「だってさ、見ろよ!火を飛ばす、風を操る・・・!全人類の浪漫だろ!」
「少なくとも俺にとっては浪漫じゃない。」
「なんでだよ!?」
「だってめんどくさいことになるのが確定d」
「そこのお前ら!どこの所属だ!返答によっちゃ斬るぞ!」
気がつくと俺達の首にはナイフがあった。
「んなっ!?」
「・・・」
「ど、どうした!どこの所属か早く答えろと言っているんだ!早くしないと斬るぞ!」
「・・・手、震えてるぞ。」
おかしい。妙に落ち着く。どういうことだろうか。
そして、男がナイフを振りかざした瞬間、俺はその手をひねり上げていた。
「んなっ!?」
男よりも先に、俺が驚嘆の声を上げた。
何しろ自分がこんな軍人のような芸当ができるなんて到底思っていなかったからだ。
その後俺は流れるようにナイフを取り上げ、逆に男の首に当てる。
なぜ・・・俺は剣術や護身術は習っていないはずなのに・・・!
「どうした?顔に困惑の色が見えるぞ?大丈夫か?」
親友が声をかけてくる。やっぱりこういう時に親友の存在って大きいんだな、とそう思った。
「大丈夫・・・と言いたい所だが、正直展開が早すぎてついて行けてない。」
そう、この一言に尽きるのだ。
展開がつかめない。
とりあえず思考を冷静にして今の疑問点を考えろ。
今現在の疑問は
・ここはどこなのか
・なぜ男たちはあのような技を使えているのか
・どこ「所属」とはどういう意味なのか
・男が普通にナイフを持っていた件について
・それを俺がなぜいとも簡単に捻り上げれたのか
といった所だな。この中でも生き残る上で最重要なのは・・・
・ここはどこなのか
・所属の意味
だな。ぶっちゃけ俺はなぜか護身術を体得しているみたいだし、あの魔法のようなものがなくても一日程度やり過ごせるだろう。じゃあこの男から聞ける限りの情報を聞き出すとするか。
「よし親友、移動しようか。」
「ちょっと待ってくれ。まずお前そんな武術とか習ってたっけ?」
「そのことはとりあえず後だ。俺にもわからん。とりあえずこいつを運ぶぞ。」
「わ・・・・分かった!」
そうして俺たちは人目のつかない所に行き、その男に質問をぶつけた。
「ここはまずどこなんだ?」
「なんだ、お前等外来人だったのか?」
「外来人?」
聞いたことのない単語に眉をひそめる。確かに俺達は学校にいたが・・・
「この世界は人を集めている、それも選ばれた才能のある人だ。そいつらを集めて戦わせる。それがこの世界における常識だ。魔法・・・もといスキル適性はそれぞれに与えられた才能みたいなもんだ。それを使ってなんとかこの魔世界で生き残るんだ。この世界には派閥があってだな。それぞれが気に入った派閥に入っている。ちなみに俺はピロス所属だ。その派閥同士が争ってるって感じだな。」
「随分とペラペラ教えてくれるんだな。」
「まあ言ったら見逃してくれそうだし。」
「・・・まあそうだな。今この状況に慣れて無い状態で安易に人を殺すべきじゃない。」
「ちょっと待て、俺が話についていけてないんだが・・・」
「簡単にまとめると、この世界には魔法がある、そしてそれぞれが違う派閥に入っていて、その派閥同士が争ってるから何とかして生き残れよーみたいな感じだ。分かったか?」
「うーん・・・分かんないけど分かった!」
「よし、もう行っていいぞ。」
「あれ、もう少し質問しなくていいのか?」
「いいんだよ、最低限の情報は得られた。あとは派閥の種類、みたいなのを探るのと、そのスキル・・・?の開花方法を探せばいい。」
「あ、じゃあ土産ついでに派閥の情報を教えてやる。
『ピロス』。これはとにかく弱い者を好む。好き好んで弱き者を取り込んでいる。まあ弱者慈善みたいなものだな。一番温厚と言われている。この派閥には炎魔法が多いな。
『ケック』。これは悲しい過去を持ったものを取り入れている。だからこそ全員の覚悟がとてつもなく、戦闘になると死を覚悟で突撃してくる物が多いな。ちなみに水魔法が多い。
『サルガ』。こいつらは野蛮だ。何も考えずに攻撃してくるやつが多いから、全6つの派閥内で一番の問題児とされている。土属性の魔法が多くて、物陰からの奇襲が多い。良くも悪くも戦場での生き残り方を理解している集団だ。
『ゾイド』。こいつらは一番最初にできた派閥だ。森林魔法の使い手が多く、誰であろうが平等に接する。優しさに富んだ組織だ。まあ弱いならここに入ったほうがいいだろうな。ここが潰れてない理由は、組織のボスが強すぎるんだ。圧倒的人格者で、強い。それがこの組織が潰れていない所以だな。
『リラ』。こいつらはとにかく強い者しか求めない集団で、傲慢。とにかく弱い者に対しては上から目線で、何をしてもいいと思ってるような野蛮な集団だ。だが、一応知能的なところは低く脳筋が多いから、辛うじてサルガに劣ってるな。
『フェケテ』。これは単純だ。「悪」の為に作られた組織だな。強盗や殺人、暴行や詐欺など多くの犯罪をしている悪の集団だ。その度にピロスかゾイドにやられているから脅威度は低いけどな。
・・・っと、ざっとこんなもんだ。」
「・・・よく息が持ったな。」
「まあ、肺活量はあるもんでな!あ、何かあったら連絡くれよ。お前ら悪い奴じゃなさそうだし、危機に陥ったら協力してやる!」
・・・連絡先もらった。と言ってもどうすればいいかはまだ分からないが。
はぁ。面倒なことになりそうだなぁ、と派閥の説明を頭の中で反芻しながら思うのだった―――
「は、俺この話についていけてないんだが。」
うわ。何かすごい筆が進んだ。
自分でもびっくりするぐらいに筆が進んだんだけど。
っていうか今ちょうど0:00分になりました。まあ書いたのは10月9だし問題ないね。
そしてみぃくん。この言葉でわかると思うな。
「ジャスミン」ね♡
はい。んまあこの小説前々から書きたいなーって思ってたし?
ということはゾイドの圧倒的人格者は・・・?そう、姫だね。
はい。何を言っているのか分かんないと思うけど、これが残念みぃくんには伝わるんだな。
そんじゃね〜