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吹奏楽部、始動!
ないこ「今日は個人練です。パートごとに部屋を分けます!」
ないこ「パーカッションはここ、音楽室、ベースラインは第二音楽室、ユーフォニアムは、3の3、トロンボーンは3の2、ホルンは3の1、トランペット系は2の3、サックスは2の2、クラリネットは2の1、フルートとオーボエは1の3で。呼ばれてないパートありますか?」
ないこ「じゃあ、移動してください。」
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オーボエ 1の3
ないこ「じゃあ、りうらくん、とりあえず、1オクターブ教えるね。」
りうら「はい!」
ないこ「えっと、じゃあまず、シ♭から行こうか。」
りうら「ドじゃないんですか?」
ないこ「吹奏楽ではシ♭が基準だから、変ロ長調、つまりシ♭ドレミ♭ファソラシ♭の音階がよく出てくるんだ。」
りうら「なるほど。」
ないこ「シ♭は、この三つのキーを押す。」
りうら「こうですか?」
ないこ「そう。それで吹いてみて?」
りうら「はい」
シ♭〜♪
ないこ「すごい!いい音鳴るね!」
りうら「ありがとうございます。」
ないこ「次、ドは、この四つ」
りうら「はい!」
ド〜♪
ないこ「次はレで、こう。」
レ♯〜♪
ないこ「高いね。レ〜この音をイメージして。」
レ♯〜
ないこ「あれ?何でだろ。楽器がおかしいのかな。ちょっと吹いてみるね。」
レ〜
ないこ「あー、りうらくんの癖かもね。これは。レが高くなっちゃう癖があるのかも。」
りうら「っ////」
ないこ「りうらくん?どうしたの?」
りうら「あの、か、間接キス///」
ないこ「あ、、、」
ないこ「ご、ごめん!」
りうら「いえ、その、、、」
りうら「むしろ嬉しかったですボソッ」
ないこ「ん?」
りうら「いや、なんでも///」
ないこ「ふーん。」
ないこ(何この子。可愛すぎるんですけど)
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3の1 ホルン
悠祐「よし!じゃあ早速、吹いてみよう!」
初兎「おー!」
悠祐「順番に音を出してくで!」
悠祐「まずはファからや。」
初兎「えっと、F菅でファだから、、、」
悠祐「実音のシ♭やな。」
初兎「あ、そっか。」
悠祐「てか、F菅とか知ってるんやな。」
初兎「ちょっとは音楽の知識あるので。」
悠祐「ほーん。」
初兎「たしか、記譜が違うんですよね?」
悠祐「そうやで。」
初兎「つまり、B♭菅の場合はシ♭がドと書かれていて、F菅はファがド、A菅はラがド、S菅はミ♭がドってことですよね?」
悠祐「驚いたなぁ。そこまで知ってるとは」
初兎「ありがとうございます。」
悠祐「敬語じゃなくてええで。」
初兎「う、うん?」
悠祐「よしよし。」
初兎「な、なでるなぁ!」
悠祐「さ、ファの音出してみ?」
初兎「はい。」
ファ〜♪
悠祐「すげぇ。ホルンの音をここまで正確に出せる新入部員は初めてやわ。」
ソ〜♪
悠祐「え、俺まだ運指教えてないんやけど」
ラ〜♪
シ♭〜♪
ド〜♪
レ〜♪
ミ♭〜♪
ファ〜♪
悠祐「いやいやいや、ホルンやったことあるん?お前。」
初兎「ちょっとだけ金管をやってた時期があって。」
悠祐「ふーん。やっぱお前、すごいわ。」
初兎「っ///」
初兎 (そんなに褒められると///)
悠祐「お、照れたか?」
初兎「て、照れてない!」
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3の3 ユーフォニアム
いふ「よし、じゃあ、吹け。」
ほとけ「吹けって何さ。」
いふ「何にも押さなくていいから。」
ほとけ「はいはい。」
シ♭〜♪
いふ「OK。次1と3」
ド〜♪
いふ「次、1と2」
レ〜♪
いふ「1」
ミ♭〜♪
いふ「何も押さない」
シ♭〜♪
いふ「違う。息を鋭く。」
シ♭〜♪
いふ「違う。」
部員「いふくん、そんなに簡単に出来るもんじゃないよ?」
いふ「俺は最初からできたもん。」
ほとけ「なら、僕もできる。」
ほとけ(息を鋭く)
ファ〜♪
いふ「っ!出たやん!」
ほとけ「うん!」
いふ「1と2で、息を鋭く」
ソ〜♪
いふ「2」
ミ〜♪
いふ「息を鋭く」
ラ〜♪
いふ「何も押さない。」
(高い)シ♭〜
いふ「え、すご」
ほとけ「はぁっきつい。」
部員「嘘でしょ。」
ほとけ「ん?」
いふ「俺、最初、ソまでしか出なかった。」
ほとけ「?」
いふ「お前、シ♭まで出てる。」
部員「こんなに早く1オクターブ出せちゃうなんて。」
いふ「ま、俺はさらに1オクターブ上の音も出せるけどな。」
部員「何、負けるのが嫌なの?」
シ♭〜〜〜♪
ほとけ「すごい。」
いふ「ふっ」
ほとけ「僕も出せるかな」
いふ&部員「無理だろ/無理でしょ」
(高い)ド〜♪
(高い)レ〜♪
(高い)ミ♭ド〜♪
ほとけ「ミ♭が出せない。」
いふ「姿勢正してみ?」
ほとけ「うーん、こう?」
いふ「違う、ここをグッと力入れて、」
ほとけ「ひゃあ?!」
いふ「あ、ごめん。」
ほとけ「急に触んないでよ///」
いふ「ごめんて〜」
次回、全体練習!