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桃色の鳥
参加させていただきます
こちら、ハイキューの日向翔陽の夢小説となります
永遠に女主人公目線です
ざっと内容を言えば、主人公の一目惚れの話です
大きな茶色の目、ふわふわとしたオレンジの髪。小柄だけど、ものすごい跳躍力を持ってる男の子。
...日向翔陽。彼は“小さな巨人を彷彿”とさせる。
昔から、バレーボールが好きで、大会を見たり自分でやってみたりしていた。その好きをつき貫く内に自然と“小さな巨人”がいたという鳥野高校へ入学していた。
そこで出会った。出会ったと言ってもただ、練習を見ただけだった。
けど、私が彼に惹かれたのは言うまでもない。
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ボールの振動が床に響く。男子の声が飛び交う。やがて、どこからか大きく何かが跳ねる音がして、誰かの声援が聞こえる。
私はその音に釣られるようにして、体育館へ足を運ぶ。
ガヤガヤと賑やかな声に目を向ければ、複数の男子生徒たちによる部活の風景がある。
皆、休憩中なのか友人と話をしたり、次の相手との作戦会議だったり十人十色に時間を過ごす中、大きな茶色の瞳にふわふわとしたオレンジの髪の少年と目があった。
日向翔陽だった。彼は私を数秒じっと見つめたかと思うと、すぐに微笑んで手を振った。
私も手を振り替えそうとした時、練習を再開する笛の音が鳴った。
また、ボールの振動が響く。でも、今度は黒髪の男の子が日向翔陽に何か合図したかと思うと、高く跳んだボールより少し遅れて彼も大きく跳んだ。
あの小柄な身体では想像できないくらいとてつもないジャンプだった。そして、彼の手がボールに触れて、相手側に風を切るようにしてボールが床に叩きつけられた。
...“小さな巨人”。
彼のその姿を見て、瞬時を重ねたある選手の姿。
「...カッコいい」
私は一度、そう呟いた。
試合はやがて終わり、彼は片手でボールを持とうとして、落とした。
「あーっ!!!」と声を出して、ころころと転がるボールを追う。それは私の方向へ。
彼がそのボールを拾う前に私はそのボールを拾った。
「はい」、と差し出すと彼は太陽みたいに明るく笑って「ありがとう」と言った。
その笑顔が今も脳裏に焼きついて離れない。ずっと考えていると心が暖かくなってぽかぽかする。
そこで自覚した。
--- 私は、彼に一目惚れをしてしまったのだ。 ---