ワイテルズ達との高校生活 #23

ゆい「えっと…空き教室？へぇ…」 馬鹿だなきんときくん。君は真逆な方向に行ってるし、居場所も明確にはわからないだろう。 馬鹿馬鹿しいなww ゆい「…あれ？」 GPSの反応があるが、ここにはえみちゃんが居ない。 ゆい「…どういうこと？」 床に光るものが落ちていた。それは《《GPS》》だった。ポケットから落ちたというのだろうか。 ゆい「…っ宣言撤回。やべーわ」 今さら焦っても遅い？いや、俺はえみちゃんに関われなくなるのは嫌だ！！絶対… --- ◇◇◇◇ きんとき「絶対見つける。」 こんな俺を頼ってくれた。一緒に居る時間だってあいつよりは多い。だからきっと……… ((ガラッ)) きんとき「えみさん！」 居た。見つけた。でも気を失っているみたいだ。このまま保健室に______________ ((ガッ)) 後ろから何かをぶつけられた。いや、叩かれたのか？俺は気付けば気を失った。 めい「ふふ…絶対許さないんだから、｜お前《えみ》のせいで友達まで被害受けちゃうなんて、可哀想ww」 めい「ねー運ぶの手伝ってくれるー？」 ゆり「流石にやばいって…」 めい「はぁ？何ビビってんの？早く手伝って。授業中先生廊下来ないから。」 りりこ「で、でも…」 めい「ほらはーやーく。さっさとしな」 ゆり・りりこ「……わかった。」 -------------------------------- えみ「ん…」 目覚めた時には、暗闇の教室に居た。 えみ「なにここ…」 おかしい。明らかにおかしい。 えみ「ドア開かない…何で？」 ((カチャッ)) えみ「え？」 ゆい「大丈夫？えみちゃん？」 ゆい君が助けてくれた。でも何で私はここに…？ --- ◆◆◆◆ ゆい「宣言撤回。やべーわ」 急がないと… めい「奈瀬くん。どうして急いでるの？」 ゆい「…ん、あーごめんねー今急いでるんだ」 めい「白雪のことだよね？」 ゆい「え…」 めい「手伝いますよ、私に作戦があるんです、《《協力》》しません？」 ゆい「…」 ゆい「てか協力ってなにw嘘ってことわかってるから」 めい「本気ですよ、私がえみの場所わかるんです、でもその方向きんときさんが行った方向ですし、貴方には今のままだと負け確定です。だからその教室に入ったところをきんときさんを後ろから気を失わせるんですよ。」 ゆい「え…」 めい「で、えみを運んで、その運んだ場所に奈瀬くんが行くのはどうですか？」 ゆい「…わかった。俺負けたくないからじゃあ協力させてもらうよ。」 めい「わかりました、準備出来たら連絡しますね！」 めい「じゃっ！」 -------------- 数分後、連絡が来た。 3階の、C棟の空き教室、、 ゆい「…さようならきんときくん。君は関わることを禁止するよ。」 俺は向かった。その教室の鍵を開けた。えみちゃんが居た。 ゆい「大丈夫？えみちゃん」 えみ「あ、ゆいくん、ありがとう！」 ゆい「どういたしまして、でも何でここにいるの？」 えみ「えーなんでだろー」 ______________｜君《きんとき》の《《負け》》だ。 --- ◇◇◇◇ きんとき「…ん、あれ！」 覚めた。近くにえみさんが居るはずなのに。えみさんの姿はなかった。 きんとき「何でっ…」 俺は教室を出た___________だか、教室を出るとゆいとえみさんが一緒に歩いてる光景を見た。 俺は膝から崩れ落ちた。 『関わらないで』 きんとき「…もうえみさんの側にいれないんだ。」 あの雨の日過去を打ち明けてくれたこと、俺を頼ってくれたこと、今までの思い出を思い返すと、涙が出てきた。 きんとき「…っ、さよなら。」 誰も居ない廊下で呟いた。