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裏切り者と裏切り者。~第1~
明るくて、優しくて、まるで太陽みたいな君。
暗いけど、人を思う優しい心は持っている植物のような濮。
濮は太陽のような君と出会ってすぐ好きになった。
でも君には恋人がいた。
小さい植物の濮とは比べ物にならないぐらい大きくて立派な植物の彼奴。
ねぇ、君が濮の物になるのは何時..?
こうして濮の叶わない恋が始まった。
「_______________でね、」
泣きながら|彼奴《君の恋人》と会えなくなった話をする君。
その話を真剣に聞く濮。
(馬鹿らしいw)
という言葉を決して口には出さないように。
優しく、優しく話を聞く。
初対面の濮に一生懸命訴える君。
「|麗王《君の恋人》にね、もう1週間会えてないんだ..」
「僕、捨てられたのかな...」
「麗王..僕の事嫌いなのかな..」
そして、濮は君が一番言ってほしい言葉を言う。
「|葉瑠《君》は、捨てられてなんかないと思うぞ。」
「大丈夫。元気だせ。」
思ってもない言葉。
ただ、君が濮に少しでも興味を持つように。
「そう..かな..」
「嗚呼。」
「ありがとっ!|永久くん!《濮》」
濮にお礼を言う君。
ネット上だから顔が見えず、言葉が笑っていないだけ。
濮の顔はこの ”ありがとう” という言葉のおかげで|笑顔《不敵な笑顔》だった。
そんな濮の笑顔も君には見えていない。
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それから濮と君は頻繁に会うようになった。
会うたんびに濮は君の愚痴を聞いた。
そして、表情が出る事のない便利な|道具《言葉》で君が望む言葉を掛ける。
「大丈夫だよ。」
「お前は笑顔の方がいい。」
君は面白いぐらいに騙された。
「ありがとっ!永久くん!」
「優しいねっ!」
とても簡単な事だ。
でも、簡単に行く事ばかりでも無かった。
君は|彼奴《葉瑠の恋人》と別れなかった。
濮がどれだけ良い奴を演じても君は彼奴と別れなかった。
会うたんびに、愚痴と自慢話を聞かされた。
苦痛でしかなかったその時間も、濮は真面目を演じて聞いた。
そしてある日、濮が言われた言葉は何だったろう。
「永久くん、麗王に似てる..w」
それは、君がどんな気持ちで、意味で言ったかは濮には分からなかった。
だけど、濮はこう捉えた。
濮が、君の好きな麗王に似てる=濮は君のタイプだ。
濮にとって、その言葉が君にとってどんな意味なのかなんて気にもならなかった。
ただ、喜びで溢れ、濮の本気アタックが始まった。
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君は濮にすぐ溺れてった。
それも君が彼奴と会えない日々が続いたからだろう。
「永久くん!」
そして..
何時だろう。
濮はふ、と君に気持ちを伝えていた。
「葉瑠が好き。」
分からなかった。
どんな気持ちで、どんな流れで言ったのか。
だけど君からの予想外な返答が来た。
「僕も好き。」
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何故だろう。
いつもいつもあんなに、彼奴の事を嬉しそうに話す君。
彼奴が大好きな君が、何故、濮の事を...?
戸惑いしかなかった。
「でも|お前《葉瑠》は彼奴が好きだろ..?」
「それに..、付き合ってるだろ..?」
と、聞いた。
「うんっ!」
「でもね、永久くん、麗王には僕ともう一人彼女がいるけど、僕には麗王しかいない。」
「だから、ネット上でいいなら、永久くん僕と付き合って。」
「は...?」
ネット上でいいなら..?
麗王にはもう一人...?
何故だ。
もちろん、濮の答えは、
「じゃぁ大丈夫。」
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何事も無かったかのように元通りに毎日が進んだ。
毎日22時からは必ず会って話す。という約束もして。