公開中
#17 『world of lies and magic』
※雑だし下手です。許してください( ;∀;)
本当に文が変です。物語がおかしいです。
無駄に一週間くらい時間かけた長い変な話です( ;∀;)許してください( ;∀;)
【world of lies and magic 】
女主役 レイ 1年 立花未来
男主役 ユウ 1年 藍白鴾
女役 妖精 2年 城間伊織
女役 ハハ 3年 高浜 琉美斗
ナレーション 内海七伎
お城に明かりが灯る。
それと同時に騒がしくなるお城の中。
「はぁ…綺麗なお城でパーティー…いつか私も行ってみたいな…」
「私もいつか、あのお城のなかに…なーんて、叶うわけないか…」
妖精「だったらワタシが叶えてあげる♪」
---
--- 舞台袖 『現』 ---
「…よし、」
ここから歌唱曲。
失敗しても構わない、それで城間先輩とお客さんが笑顔になるなら。
城間「…立花。」
「え、あ、城間先輩!どうかしましたか?」
城間「さっきは散々言ってくれたね、歌がどうのこうのって。」
「あ、あれは…」
城間「全く、どうしてくれるの。また…火がついちゃったじゃん。舞台をやりたいって気持ちが甦ってきちゃったじゃん。」
「!」
城間「…歌、立花を負かすつもりでいくから。主役は脇役より目立たなきゃ、でしょ?」
「…望むところです!私の方が上手いですから!」
城間「どうだか、聴いてみなくちゃ分からないな。」
「だったらちゃんと聞いといてくださいね!」
城間「はいはい、」
宵闇「お二人さん、お歌の時間ですよ!」
城間「分かってます。…行くぞ、立花。」
「はい!」
---
--- 舞台上 『現』 ---
「…」
ピンと張りつめる空気。
それと同時にチラホラ聞こえる声。
『また駄目だな』『城間が出てるから』『1年生も演技上手くなさそう』『歌上手い人だけ聴いてたい』
…どう言われても構わない。
私にはもう、これしか残っていないから。
城間「…」
「…」
大丈夫です、城間先輩。私いけます。
城間「…着いてこいよ、ボソッ」
城間「~~♪~♪~~♪」
『!ヤッベ、歌うますぎじゃね?』『城間伊織、プレナイト級じゃん…』『ヤバ…』
「~♪~~♪~♪」
『1年生もいい歌声だ…』『心が安らぐ~!』『可愛い声…名前なんだっけ…』
大丈夫、お客さんの意識はこっちに向いている。
『でもどうせ、このあと失敗するんだろ』『そう簡単には行かないか…』
城間「~♪…~~♪」
失敗しませんよ、城間先輩。
1人じゃないんですからね。
「~♪~~♪」
『うおっ、1年生の歌声が前に出てきた』『城間伊織は引き立て役ってこと!?』
城間「!…~~♪~♪~~~♪」
『ヤバいヤバい、城間伊織レベチすぎるよぉ…!』『2人が競いあってるみたいな歌声だ…』
「~♪」
『すげぇ…2人とも上手すぎる…』『プレナイト移動するべきだってぇ…』
--- パチパチパチパチ… ---
---
--- レイの家 『劇』 ---
「え…ちょ、ちょっと待ってよ!あ、あなたは!?」
妖精「今更?まぁいいわ、ワタシは魔法使いの妖精よ!あなたが口にした願いを叶えに来たの! 」
「口にした願いって…まさかパーティーに!?」
妖精「その通り!ワタシがあなたをパーティーに行かせてあげる!」
「でも、そんないい話があるわけ…」
妖精「もう!疑ってばっかりね!だったら試してみればいいわ!」
「試す…って?」
妖精「この手鏡をあげる!この手鏡を覗けば5日間だけパーティーに行けるようになるの!」
「そうなの!?す、すごい…けど、私ドレスも何も持ってないの…」
妖精「そんなことだろうと思ったわ!でも大丈夫!この手鏡でお着替えもできちゃうから安心して!」
「そ、そうなんだ…」
妖精「でも注意!一度使ったらその日から5日間しか魔法の効果はないからね!あと12時までよ!」
「なんだかシンデレラみたい、分かった。気をつける!」
妖精「頑張ってね!それじゃあ!」
そういうと妖精は消えてしまいました。
残ったのはレイの手元には渡された手鏡だけ。
「パーティー…かぁ」
---
--- 母部屋 『劇』 ---
「お母さん、大丈夫?」
ハハ「えぇ、ごめんねレイ。」
「いいの、気にしないで!、それより、良さそうな病院を見つけたの!」
ハハ「だけどお金が…」
「お金より自分の心配をしてよ!お金は私がなんとかするわ!」
ハハ「…ごめんね、お母さんがこんなんで…」
「そんなこと言わないでってば!…私は平気だよ。」
ハハ「ごめんね、ごめんね…」
---
--- 自室 『劇』 ---
「…あ、手鏡…」
「...試すだけなら…駄目じゃない、よね?」
--- パカッ… ---
「…綺麗…✨」
--- ピカッ… ---
「ぇ…!?」
--- パァァァァァァ(?) ---
「うわっ!?」
---
--- ??? 『劇』 ---
レイは眩しい光に包まれ、あまりの眩しさに目を閉じてしまいました。
また目を開けると___
「…なんだったんだろ…って、えぇ!?ここはどこ!?私、ドレスになってる!?」
一瞬で大変身。
「…お城、」
妖精「パーティーやってるわね♪」
「ぅえっ!?」
妖精「驚かしてごめんなさい、でもあなたがウジウジしてるから声かけちゃった!」
「ウジウジって…」
妖精「変身できたんだから行けばいいじゃない!なんにもおかしくないわ!」
「でも…」
妖精「もう!さっさと行きなさい…って!」
--- ドンッ ---
「わっ!」
妖精「ニコニコ」
「〜ッ!」
レイは高鳴る胸を押さえ、会場に入っていきます___。
---
--- 城内 『劇』 ---
「うゎ…」
輝かしいシャンデリアに豪華な飾り付け、
机に用意されたシャンパンに自分が写るほど綺麗な床。
チカチカするような綺麗な場所でした。
「う…眩しい、かも」
ですが、今までずっと暗い場所で過ごしてきたレイには明るすぎました。
---
--- テラス 『劇』 ---
「はぁ…」
逃げたレイがついた場所はテラス。
「あれ…?誰かいるの…?」
「え!?…あ、ごめんなさい!私今帰りますので!、」
??「いや、帰らなくていいよ!、」
??「それより…君、さっきパーティーでいた子…だよね?」
「え…貴方は?」
ユウ「僕は…ユウ、ユウだよ。同じパーティーに参加してたんだ。」
「そうだったの!?」
ユウ「うん、…君の、名前は?」
「私は…私、レイ!よろしく!」
ユウ「うん、よろしく。」
テラスにも会場の音楽が聴こえてきます。
ユウ「…折角だから、一曲どうですか?」
「え、一曲…って…」
ユウ「もう一回だけ、言わせてもらいます…レイ嬢、僕と踊っていただけませんか。」
「レイ嬢なんて…いや、エスコート頼みます。…ユウ様。」
---
--- 舞台袖 『現』 ---
「城間先輩!」
城間「!…立花か。」
「歌、凄く良かったです!」
城間「…ありがとね。そっちもダンス頑張りなよ。」
「はい!…あ、藍白くん!」
藍白「?どうしたの、未来ちゃん。」
「ダンス、頑張ろうね!」
藍白「…うん、頑張ろう。」
---
--- 舞台上 『現』 ---
「~~♪~♪」
藍白「~♪~~♪」
『今年の1年生はダンスも上手いのか。』『あの男の子のダンス、努力したって感じがあって好きだなぁ…』
『女の子もいい感じじゃない?』『二人の名前なんだっけ。』『あ、立花未来と藍白鴾よ!』
『素敵なダンス、振り付けが高浜流美斗なのについていってる…✨』『皆才能ある…』
--- パチパチパチパチ… ---
---
--- テラス 『劇』 ---
「…ダンス楽しかったぁ!また踊ってくださる?」
ユウ「!…また出会えたら踊ってあげますとも。」
「出会えるに決まってる!毎日テラス集合にしたら毎日会えるわ!」
ユウ「毎日?w…いいよ、毎日テラス集合ね、!」
「うん!…あ、じゃあ私達ってもう友達よね?」
ユウ「友達?どうして?」
「え…だって、毎日会って、毎日話すならもう友達じゃないかな?違かった、?」
ユウ「あ、違くないよ、凄く嬉しい…!うん、僕達は友達ね、」
「やった!…あ、もう帰らなきゃ!それじゃあユウ、また明日!」
ユウ「うん、また明日、!」
---
--- レイ宅 『劇』 ---
「ん…家、か。」
家に戻ってきたレイ。昨日のパーティーの熱を忘れられず、楽しい気持ちでいるよう。
「確か5日間だったから…私、今日も行けるってこと!?」
妖精「その通り♪今日と明日と明後日と明明後日と椰子明後日は行けるわ!」
「えっと…椰子明後日ってなに?」
妖精「ぇ~…知らないわ…とにかく今から四日後よ!」
「そ、そうだよね!、」
妖精「夜にならないといけないから働いてきなさい!」
「言われなくても働きますし!」
---
--- 城前 『劇』 ---
「ぅ…やっぱり、ちゃんと来られた!、…また、いるかな、♪」
---
--- テラス 『劇』 ---
ユウ「あ、今日も来たんだ!、」
「うん!…ま、まぁ、楽しいしね!」
ユウ「楽しいならよかった、…ねぇ、レイの家族ってどんな感じ?」
「私の家族?…うーん、至って普通かなぁ。優しいお父さんと優しいお母さんの元で暮らしてたよ。」
ユウ「…そっか。」
「ユウはどんな感じなの?」
ユウ「僕は…あんまいい感じじゃないよ。」
「…だから?」
ユウ「だからって…聞いても面白くないよ、って。」
「面白くなくていいよ?ユウの話聞いてみたいから聞いてるだけだよ!」
ユウ「え…そ、そっか。えっと、じゃあ…」
---
--- テラス 『劇』 ---
「…ユウってどっか貴族の人なの?」
ユウ「え…どうして?」
「今の話だとそう思うような事が何個かあったからなんだけど…」
ユウ「…違うよ、普通の家庭さ。」
---
--- レイ宅 『劇』 ---
1日、2日、3日、4日…あっという間に最終日になってしまいました。
妖精「ねぇレイ、今日で最終日よ?ユウ?だったかしら。彼に言いたいことでもまとめとけば?」
「まとめたって、そんな改まって話すことないもの…話したいことは会ってから決めたいの、私!」
妖精「困ったって知らないわよ?あとで泣きつこうとしても、ワタシとの契約も今日までだから会えないからね!」
「契約…そっか、そうだったね。」
妖精「全く…もうすぐ時間よ、いってらっしゃい♪」
--- ドンッ ---
最初と同じようにレイの背中を妖精は押しました。
そしてレイの体は光に包まれて____。
---
「…最後の、パーティー…。」
二度と来ることのないであろうお城の前に着きます。
---
--- テラス 『劇』 ---
ユウ「こんばんわレイ。…?もしかして、今日は少し元気がない…?」
「ど、どうしてそう思うの?私は凄く嬉しいし元気だよ!」
ユウ「そ、っか、ならいいけど…」
「…隣、いい?」
ユウ「ふふっwいつも隣に来てたのに今日は聞くんだw」
「そういう気分なの、いいでしょ!、」
ユウ「全然いいよw、いつもと違うから驚いただけw」
「もう…!」
ユウ「あははっw…あ、ねぇ…君はどうしてこのパーティーに来たの?」
「え?…それは…私、ただ憧れていたの!家の窓から見える、キラキラしているパーティーに!」
ユウ「キラキラ…そっか。」
「ユウはどうしてパーティーに?」
ユウ「僕は、王子だから絶対に参加しなくちゃで…あ、」
「王、子…?ユウって、あの王子様なの?」
ユウ「あ…違う、違うんだレイ、!」
「私、今まで王子と話していたの…?」
衝撃の事実にレイは一歩一歩後ろに下がっていきます。
ユウ「待って、レイ!、」
「ユウは、!私に、嘘をついていたってこと…?」
ユウ「あ…」
「ッ、」
シンデレラのように階段を降りていくレイ。
後ろから聞こえる音楽も、呼び止める声も気にせず、足を止めずに走る続けます。
城の前の森に入ったタイミングで12時に。そして魔法の力はとけてしまい___。
---
--- レイ宅 『劇』 ---
目が覚めた場所は自室のベット。
5日前までの日常と何も変わらないはず。
今まではこれが普通だったのに、どこか喪失感があるのです。
窓から見える城は前までと何も変わらないまま。
「…そうだよね、もう行けないよね…。」
働けばあっという間に外は真っ暗。
楽しみにしていたパーティーにいくことはもう二度と出来ません。
「5日間だけでもお城に行けて、王子に会えただけ嬉しいの。幸せ者じゃない、私。」
自分で自分を慰めます。
12時の鐘が鳴っても、レイが部屋からお城に移動することは無かったのです___。
---
--- 街 『劇』 ---
「…はぁ」
あれから数日がたちました。
レイが城に行かなくなっても毎日毎日パーティーは開かれています。
「あれって噂に聞くと王子の婚約者を決めるパーティーらしいし?…私なにも知らずにいっていたわ、」
いつものように市場へ向かいながら頭に浮かぶのはやはり王子のこと。
あの日からずっと、頭から王子が離れた日がないのです。
--- ドンッ ---
「きゃッ!」
??「うわッ、」
「あ、ごめんなさい!少し考え事をしていて…」
??「…レイ、なの?」
「…え?」
??「やっと見つけた、レイでしょ、?」
「…ユウ、なの?、」
ユウ「うん、ユウだよ、ユウだよッ、!」
「…そ、それなら尚更ごめんなさい、王子にぶつかるなんて…」
ユウ「王子じゃない、」
「え、?」
ユウ「今、レイの前にいるのは『王子のユウ』じゃなくて、『友人のユウ』なんだ。…そういう区別は、駄目だったかな。」
「…だ、駄目じゃないけど…」
ユウ「…あの日から、もう城に来なくなって驚いた。知ってるかもだけど、あれは僕の婚約者を探すためのパーティーだったから、逃げるわけにもいかなくて…。」
「そう、だったんだ…。」
ユウ「…ねぇ、レイ。僕も本当のことを話した…だから、レイも僕に本当のことを話して。君は、どうやってパーティーに来ていたの?、」
「…信じてもらえないかもだけど私、妖精と契約をしていたの。それが、5日間だけパーティーにいけるって内容で…ごめんなさい、本当は貴族でもなんでもない庶民だから、ユウには会わない方がいいかなって…。」
ユウ「…いいよ、そんなこと。貴族だろうが庶民だろうは、レイはレイでしょ?」
「ッでも…」
ユウ「レイは、僕に会いたくなかったの?」
「会いたくないわけがない、ユウのことが頭から離れた日がないくらいに考えてたの、!」
ユウ「じゃあそれでいいじゃん、…どんな君でも僕は好きなんだ。」
「え…それ、って…」
ユウ「…レイ、僕と結婚してくれませんか。」
「そ、そんな…私なんか、ユウの隣に相応しい綺麗な容姿をしてるわけじゃないし…」
ユウ「レイは何か勘違いをしているよ。容姿なんかどうでもいい、レイは可愛いしね。」
ユウ「僕はレイの容姿に惚れたんじゃない。僕は、君の素敵な中身に惚れたんだ。」