公開中
山なみは萌えて
「隊長、これ今月の経費です。」
領収書などから割り出した今月の経費。種類別に分け見やすくしておいたがそれ以前に額が半端ではない。目を背けたくなるような額だ。ほぼ損となっている気がする。
「ん、、、ありがとう柊、、、ご苦労、、、、」
受け取った隊長もものすごい顔をした。確かに私もそんな風に思ったし誰だって思うだろう。とは言っても他の隊とも比べると我が隊は比較的マシな立ち位置にいるとは聞いた。一番ひどいのは十二番隊。実験をしまくってるから額が冗談でもないすごい数になると聞く。
「あ、副隊長、帰ってきましたね」
副隊長の霊圧を感知した。
「ったく、、、あいつ、、、、」
「私、これからちょっと現世行ってきますね。そろそろ時間ですし」
時計を見るともう時間だ。私の担当は|邪馬町《やままち》。そんなに虚はいない。楽っちゃ楽。
「あぁ。」
「乱菊姉さんお願いしますよ」
「、、、当たり前だ、、、」
疲れた顔の隊長。ちっちぇのにこんな顔するのは似合わない。
「行ってきます。」
私は現世に向かった。