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ヒトリ、または独り注意報
クラスメイトA「ねぇねぇ!宿泊訓練、楽しかったね!」
クラスメイトB「そうだね〜。」
クラスメイトC「あん時は色々あったけどね〜。」
私のことなんて、気づいてない。あなたが座ってるその席は、私の席。
あなたの名前も私は知らない。あなたも、私の名前は知らない。同じクラスなのに。
クラスメイトA「もうすぐクラス替えだね〜。同じ小学校グループ崩れちゃうかな〜。」
クラスメイトB「3人だからね。9クラスもあったら離れちゃうよ。今年あたしら3人が揃ったのも奇跡でしょw?」
クラスメイトC「それな〜w去年も揃うとか、ウチら仲良しすぎw?」
私も、同じ小学校だったけどな。
クラスメイトA「あれ?あなた、どうしたの?」
💀⚫️🔵「え、えっと、そこ、私の席、だよね?」
クラスメイトB「え?あ、ほんとだ。ごめんね〜。移動しよっか。あたしの席行こ!」
クラスメイトC「ごめんね〜。えっと、|死神《しがみ》さん。」
ほら、やっぱ名前も何も覚えてない。
でも、悪い人たちではない、んだよね。
だから、文句も愚痴も言えない。
辛いな?
1人、独り、ヒトリ?
う〜ん。どれもしっくりこない。
鬼醜野ちゃんのとこにでも行こう、かな。
はぁ〜。
何で鬼魅野ちゃんと一緒の所にしなかったんだろう。
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ずっと気づかなかった。だって、そんなことなかったから。
ねぇ、鬼魅野ちゃん。
ヒトリって、辛いんだね。
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あ〜、辛い!
アタシってばチョー人気者だからね☆
人気者にアンチはつきものだよね!
なんてバカみたいなこと、考えちゃう。
あ〜霊ちゃんといっしょのとこ、行きたかったな〜。
霊ちゃんに、会いに行こうかな。
キーンコーンカーンコーン
あ〜もうすぐ授業始まっちゃう!
早めに行かないとね、先生にバレたら面倒くさいもん!
さぁ、そうと決まればサボりだ。
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アタシはね、霊ちゃんと会うことが減ってから気づいたことがあるんだ。
アタシは独りじゃ生きていけないんだ!
霊ちゃんが一緒にいてくれないと!
あ〜眠い(嘘)
寒い(本当)
なぜ寒いか?
体操服のまんまダラダラしてるから!
じゃ!バイバイ!