公開中
転生農民少女、姫になる⁉︎
「お花ー、堆肥くれや」
「へーい」
…あぁ、この生活も全く楽じゃ無いね。
私、|笠木小夏《かさぎこなつ》ー、いや、今の名前はお花。
なんと、農民の少女に転生してしまったのですーー!
ー二時間前
「わぁ…スゲェ。菅原道真、一度読んだ本全部覚えたん?エグすぎるやろ…」
テスト前にその能力が欲しいよーと小夏は叫ぶ。
「笠木さん、うるさいです」
「はい、スミマセン」
先生に目をつけられたら面倒臭いことになる。
が、隠れて歴史の本を読む。
…私の歴史オタク精神は、人類滅亡しない限りは壊れない!
甘く見んなよ、と私は悪い笑みを浮かべる。
たまに考古学者になったら、と言われるがそうじゃない。そっち系じゃ無い。
だけど、自分の欲しい『何か』がわからない。
その『何か』はいったい何なのだろうか。
『君の夢を、叶えよう』
…んぬぅ?
神様みたいな声だね?イタズラされてるにしても、ここは高校受験用の塾だからそんな大掛かりな事は出来ないだろうし。
私の夢を、あなたが知るわけない。
私でも分からないから。
しかし、声は止まらない。
『これは、きっと君が望んでいた事だーー』
フッと目の前が暗くなった。
…私の夢って、ナニーー?…
神様だから大丈夫か、と私は変に思った。
それきり、私の意識はどこかへぶっ飛んだ。
「…な。…はな。お花!」
…お、花?お花?何、私の頭がお花畑って事?
殴ってやろうか、と思ったがそれは違うようだった。
「生きていたのか…」
ナヌ?
私死にそうになってたって事?ごめん、状況が理解できません。神様、あんた無責任。
『お前の今の名はお花。花だ。そしてそれが父親、母親。お前は田んぼにはまって死にそうになっていたんだが、そこで俺が過労死しそうなお前と花を入れ替えた』
それってつまり…
『ああ』
『お前は死んだ』
なあっ!?
じゃあ花ちゃんはどうなったの!?
『生まれ変わって、今は幸せに暮らしているはずだ』
…話がトッピすぎるんですけど。
そう言うわけで、私は農民の可愛い女の子、花になったのである。
(うぇっ、これがメシ…?)
これを見たら、誰だって今の日本にいて良かったと言うと思う。
いりこの硬いやつと、米の硬いやつ。
米があるから今日は宴会だ〜!と父さんは箸(手で食べてる)を進める。
母さんも喜び気味だ。
…この二人に、現代メシを食べさせてあげたい!
いくらなんでも虚しい!