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本編5
「…今日は…日曜日か」
特に予定もない為、すごく暇だ
セカイに行くか?いや、あいつらがいるかもしれん
外…散歩とかか…?
いやだめだ。足があれだから歩きづらい
「…スマホ、どこ置いたっけな」
「あった…」
オレは、スマホに入ってるメモアプリを使って、簡単な絵を描き始めた
ストレスが溜まった時、絵を描くとすっきりすると聞いたことがある
「楽しいから、もう少し描いていよう…」
あ…絵名さんに、絵の描き方教えてもらおうかな…
…また今度でいいか
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「なぁセンパイ…最近顔色悪くね?」
「え…あ、そうか?」
「…ま、話したくなったら話してくださいね」
「…嗚呼、ありがとう」
「それで…足はどうですか?」
「昨日より、痛くはないが…歩きづらいな」
「そっすか、んじゃ今日は…」
「…パンケーキ」
「…え?」
「パンケーキ、作ってやる」
「え、な、なんで…」
「この前絵名さんとチーズケーキ食べたこと、怒ってただろ」
「あー、お詫び?みたいなやつだ」
「…!いいんですか…?」
めっちゃ顔明るくなったな
やっぱり分かりやすい…
「嗚呼、キッチン借りてもいいなら…」
「ありがとう、ございます…じゃあ付いてきてください」
「ん…」
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「…うっま」
「司センパイ天才ですか…?」
「いや別に…そんなこだわってないが…」
「…店出せるレベル」
「大袈裟だな」
「あっ!彰人!何食べてんの!?」
「うわ…」
「うわって何よ!…って、このパンケーキなに?」
「あ…オレが作ったやつで…」
「え、これ…!?お店出せるんじゃない…??」
彰人と同じこと言ってる…
この2人、すごく仲が良いのでは…
「私も食べていい?」
「嗚呼、口に合わないかもしれないが…」
「…!めっちゃ美味しい…!!」
「え…あ、ありがとう…」
「ふふっ、美味しい物食べれたし、私は部屋に戻ろっかな〜」
「…食うだけ食いやがって…」
「別にいいだろ。ほら、早く食べないと冷めるぞ」
「センパイってお母さんかなんかですか???」