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黒百合(るつ×ヒス)
痲吽喇坩堝(まぐらるつぼ)♀…「私」バドエン好き小説家かつ絵師。落ち着いてる。ヒスイが好きでメンヘラ
"仄口(ほのぐち)ヒスイ♀…「自分」おとなしい。中性。ツッコミ
この物語はるつぼ目線で進みます!
あたし史上これが一番ちゃんと書いた小説((((((
るつ「ヒスイさん」
ひす「あ、るつぼさん?」
るつ「一緒に帰ろう」
ひす「そだね、帰ろっか」
私とヒスイは家が近いため、いつも一緒に帰っていた
でも私とヒスイは違うクラスだから、一緒に下校すると珍しいものを見る目を向けられる
それに、特別親しいというわけでもないから尚更そう見られる
次の日、ヒスイは休んだらしい
プリント類を届けることを口実に、ヒスイの家に行くことにした
--- ピンポーン ---
ピンポンを押す
控えめな足音がして数秒後、ドアが開いた
ひす「…はーい?」
ヒスイが20センチほど開いたドアの隙間から私を見ている
ヒスイの顔は青く、いかにも具合が悪そうな様相だった
ひす「えっ…る、…るつぼさん、どうしてここに?」
ヒスイは私が来てくれたことが嬉しかったのか、酷く動揺している
るつ「プリント届けに来た」
ひす「あ、そうなんだ…ありがとう。中ちょっと汚いけど、上がってどうぞ」
るつ「失礼します」
玄関からヒスイの香りがした
…暖かくて優しくて、ぬるま湯につかっているような感覚になる
ひす「るつぼさん…?目つぶって何してるの…大丈夫?」
るつ「ごめん、ぼーっとしてた」
ひす「あ、ううん、大丈夫だよ」
顔色が悪い不憫そうなヒスイがとても可愛く見えた
私はもう、《《抑えるのが難しい》》と思った
ひす「じゃあプリントを…」
るつ「持ってきてない」
ひす「え?」
るつ「持ってきてないよ」
ヒスイが後退りする
どうして逃げようとするの?
るつ「ヒスイさん、私達友達になりましょう」
ひす「え…?あの…急にどうしたの…」
るつ「私たち、一緒に並んで歩いて帰るだけで、友達じゃないと思うの」
ひす「え…あ…うん…?」
私はヒスイと距離を縮めようと一歩ずつヒスイに近付く
その度にヒスイは後ずさる
ひす「あ」
ヒスイは玄関のへりにつまずいて、尻もちをついた
私はその機会に便乗する
ひす「うぁっ!?!?る、るつぼさん、上に乗っかると、起きれな…」
るつ「いいの、これで」
ひす「え?いやだから…あのもう…離れましょう…その体勢つらいでしょ?」
照れ隠しだろうか?
ヒスイは顔を歪ませて頑なに私と目を合わせようとしない
周りの女子なんかより優しいからきついことも言わないし、陰口なんて絶対に言わない
そして周りの男子なんかよりかっこいい、かと言って野蛮な事をしない
そんなヒスイが好き、
そういうとこが、好き
ひす「…あの…とりあえず離れて…」
私はヒスイをそのまま抱きしめた
ひす「ぇ…」
ヒスイの肩が震えている。
そんなに嬉しいの?
るつ「私も…嬉しいよ…」
ひす「え…?え…??」
受け入れればいいのに。
受け入れたいんでしょ?
それでも戸惑っているフリをするヒスイが好き、好き、かわいい、かわいくて
るつ「夢じゃないよ、現実だよ、嬉しいね…ヒスイ」
抱きしめたから、ヒスイの香りが鼻腔にこもる
幸せ。
短編カフェだし短編書いた!
ちなみにヒスイの体調が悪いのは嘘で、知り合いでもないのに一緒に帰ろうと言ってくるるつぼが怖くて休んだだけです