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東方陽月復進 1全ての始まり
上野 星華
始まりました!!「東方陽月復進」(とうほうようづきふくしん)!
作者の解釈違い、キャラクターの設定ミス、そこだけはご注意を。
では、本編スタート!!
はあ、なんとかいつもの疲れをいやすため、今俺は和菓子巡りをしているんだが…
「なんだよ!この電車は!!通勤時間か!ってぐらいの人の量!!」
俺、|雨水 陽《あまみず よう》は満員電車に乗りながら言う。
あー、八ッ橋に大福に上生菓子に、どら焼きやみたらし団子も!
とかって行く前はあんなにキラキラしてたのに。
残念ながら、俺は身長が低いから満員電車にいると息が出来ない。
だからーー。
さっさと降りるぞ!!
「はあ、はあ、はあ、はあ」
息ができる!!神様よありがとう。
俺はよろよろと歩き始めるとー
~ドン!~(誰かの肩と俺の肩がぶつかった音)
いたた、
俺は目を開ける。
「すみませー…え?」
驚きすぎて、俺の目が大丈夫か心配する。
だって、今電車のホームにいたのに、いたのに、神社の前に立っているのだから。
なんとなく神社に入ってみる。
「お賽銭箱はそこよ………………っ!!!」
そういったとたん、赤い服の巫女(?)は攻撃してくる。
ええええ!!!で、でも
お、俺だって、柔道を習ってたんだ!!(白おびだったけど)
スッ。
俺が軽くよける。
え、え!?なぜよけれた!?
まあ、いいや。
いまは前に集中しないと…
ってか、なんで攻撃なんて…
「おいおい霊夢!!」
な、なんか金髪の魔法使いが来たぞ…
今度こそ殺されるー
「もうちょっと待て!まだ魔力しか知らないだろ?ほら、霊力は、反対派のルノーだ」
「ま、まあ。…ごめんなさいね。急に襲ってきて」
あ、あれ、案外いい奴?
「だ、大丈夫です」
「ってかお前見ない顔だな、外来人か」
「あ、あの、俺今めちゃくちゃ頭混乱状態なんですけど……」
「ああ、そうね。あなた、多分敵側から送られてきたものね」
みんながペラペラとしゃべっているが、俺だけついていけてない。
「え!?敵側からか?そこふくめて詳しく!」
金髪、そんな驚くべきことなんだな。
「まあ、そうね、立ち話もあれだし、入って」
「サンキューな!霊夢」
---
「じゃあ、自己紹介からね、私は博麗霊夢。ここ、博麗神社の巫女よ。」
「私は霊夢の親友の普通の魔法使い、霧雨魔理沙だ!よろしくな!」
この感じ、次は俺か。
「俺は雨水陽だ。よろしく。」
俺たちは座布団に座って、ちゃぶ台を囲む。
「じゃ、説明していくわね。ここは幻想郷。妖怪や妖精、人間や神様が住む場所よ。ここに来た他のところに住んでた人が幻想郷に来る事を幻想入りと読んでいて、そういう人たちを外来人と呼ぶ。そして、幻想郷にいる人は全員が能力を1つ持っている。」
「ここまでが基本的な説明だ。」
ええ、これが基本………………凄。
「で、ここからは私が説明するぜ!幻想郷にはたびたび異変が起きる。異変=事故みたいなものだ。」
っっっっっっっっっ!!!!!!!!!
「異変を起こした元凶を殺すのが博麗の巫女の仕事だ。それに私も協力してるってわけ」
「……………………」
「どうしたのよ。陽」
「ああ、顔が怖いぜ?」
「ああ、ごめん」
「それと、敵側が陽を連れて来たってのは、どーいうことなんだぜ?」
「そのことなんだけど、紫が人間を幻想郷に入れる時は必ず紫特性のバッチを人間につけるのよ。」
「ま、まさか!」
「そう、紫以外の誰かが陽をこっちに入れてきたと考えるべきでしょう。しかもこの異変タイミングで来るとなるとー」
「そういうことっぽいわね」
「「「わっ!!」」」
「急に出てこないで!このスキマ妖怪!」
「失礼ね。私には素敵な紫という名前があるわ」
「あ、えっとこの方が紫さん?ですか?」
「ええ。そうよ八雲紫っていうのよ。このクソスキマ妖怪」
「あ、の。紫さん、幻想入りって、どんな人が来るんですか?」
「死者か、あなたみたいなイレギュラーか、迷い込んだか。」
「死者………………」
「あ!そうそう、あなたがこの異変のカギになりそうなの。だから、少しの間ここで過ごしてほしいの。泊まる場所は………紅魔館ね」
霊夢が立ち上がる。順に魔理沙も立ち上がり、俺もよろよろと立ち上がる。
「行くぞ!!」
「「紅魔館へ!」」
2人とも元気~……………
お母さんが幼稚園児の子供を見るような目で俺は2人を見る。
「行ってらっしゃい」
紫さんがニッコリ手を振る。
「「「行ってきます!!」」
………………」
俺だけ気ごちない声を出し、2人についていった。
---
「はあ、はあ、はあ、はあ。お2人さん、速すぎではないでしょうか…」
息を切らしながら俺は言う。
満員電車の次に辛い。
「「いやいや!これでも結構力を抜いているんだけど…」」
「え~~!!」
これが力を抜いている………………?
まあ、ダメダメ内気な友達とも上手く話せない兄だからな。
ーーーーーーーー妹とと違って。
「陽、着いたわよ。紅魔館に」