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#9 意味不明のことだらけ
***「ねぇ、__?」
?「どうしたの?」
***「__は皆んなとはもう会っていないの?」
?「んー、たまに連絡するくらいかな?」
***「どうして?皆んなと一緒に過ごしてたんじゃ…」
?「これは__の事情なの…皆んなとは別の道を歩もうかなって、」
***「そっか…」
?「えーと…もうすぐ着くかな…?」
***「さっきから思ってたけど、これどこに向かってるの?」
?「__は行ったことないんだけど…皆んなの思い出の場所!」
***「思い出…」
?「でも、皆んなは直接会ったことないあの人に会いに行くの!」
***「あの人?」
?「未来は変わっちゃうけど…あの人の力が必要なの!」
だから向かう。あの人の元に。
空の奥深くにいるあの人の所に。
🎸side
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ヒロくんと2人で夜の街を歩く
🎸「…なぁ、ヒロくん?」
🐏「なに?」
彼はこちらを向いて首を傾げる
🎸「…俺らめっちゃ見られてね?」
さっきからずっと感じる視線
それは街を歩く百姓達や武士、花魁達によるものだった
🐏「やばいやつだと思われてんじゃない?」
🎸「えー、、」
というかここに俺ら以外の人がいること自体おかしいんだけど…
ヒロくんはお構いなしに前へと進む
…もう、いるのかな
さっき見ちゃったんだ
たっつんが柵から飛び降りるところ
死んではいない、はず
そうすると…なんなんだ?
だるまがもうすぐ現れる…のか?
🎸「…あれ、?」
ふと前を見た時、
ヒロくんはいなかった
🎸「…え、なんで、?」
俺は言葉を失った
なぜか俺は
シェアハウスの前にいた
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🐏side
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🐏「うりいいいいいいい!!!!!」
何度大声で読んでも返事がない
なんで?いつの間に?
俺が後ろを見ずに前に進んでしまったから…
でも、そんなに早歩きだったか?
人は沢山いるが、見晴らしは良い
なのに迷子?そんなのおかしくないか?
🐏「うり…っ、どこ行ったんだよ…!!」
俺は来た道を戻り、うりを探すことにした
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🍫side
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🍫「…ヒロくん?」
遠くからヒロくんの声が聞こえた
…うりと叫ぶヒロくんの声が
まさか、ね…?
🍪「…えとさん、」
のあさんが私の顔を覗く
🍫「…ごめん。なんでもないよ。」
🍪「…うりさん達は大丈夫ですよ、きっと」
笑顔でそう言う
その笑顔に私もつられ、頷く
だるま「`だーるまさんがこーろんだ`」
耳元ではっきりと聞こえ、思わず体が動かなくなる
🍪「えとさん動かないで!!」
目の前に広がる赤
どうやら現れたのは私たちの班みたいだった
だるま「`…`」
🍫「たっ、、つん…っ」
思わず名前を呼んだ
表情は変わらなかった
🍫「あの時…私が協力してなかったら…」
🍫「ちょっとは未来…変わってたかな…っ、?」
だるま「`…っ`」
🍫「ごめんね…たっつん…っ、」
だるま「`…何も謝ることはないで`」
彼の声が聞こえ、思わず涙が出る
だるま「`…夢、やからな`」
そう言ってだるまはどこかへ走り去ってしまった
🍪「…夢、?」
たっつんは夢と言っていた
🍫「よく分からないけど、何か意味はありそう…」
私たちはだるまに気をつけながら先へと進んだ
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🌷side
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🌷「これ本当に外周ありますか!?」
歩いても歩いても景色が変わらず飽きてきた
シヴァさんの顔を見るに、彼も限界のようだった
🐸「ちょっ…なおきりさん、、一旦…休憩入れよ…っ?」
🌷「そうですね…そろそろ休みますか!」
僕たちは近くの小屋に入り、腰を下ろした
🐸「…喉乾いたな、、」
🌷「…ですね、w」
ずっと走っていた為、喉は砂漠のようにカラカラだった
🐸「どうしよう…」
町人「そこの貴方達、水が欲しいのかい?」
いきなり声をかけられて驚いた
ここの世界の人は本当に信用できるのか、?
🐸「喉が乾いていて…」
町人「ここの近くに綺麗な泉がある、そこで水を汲むと良い」
🐸「本当ですか!?」
シヴァさんが目を輝かせて立ち上がる
町人「案内しますので着いてきてください」
🐸「なおきりさんはここで待ってて!水取りに行ってくるから!」
シヴァさんが小屋を出ようとした時だった
🌷「…シヴァさん…っ!!」
僕はシヴァさんを呼び止めていた
不思議そうに振り返る彼
言いたいことがあるのに口がうまく動かない
「死なないで」
そう言いたいのに…っ!!
沈黙が続いていると
🐸「…ちゃんとここに帰ってくるよ」
シヴァさんが優しい笑顔でそう言った
僕はその笑顔に凄く安心した
🌷「…絶対、ですよ…っ?」
🐸「もちろん!」
彼は最高の笑顔を僕に見せ、小屋を出た
🌷「…シヴァさんなら、きっと大丈夫、!」
🌷「戻ってくるまで外周は行かないでおこっと!」
小屋で僕はくつろぎながらシヴァさんの帰りを待った
だが、何分経っても、
何時間経っても、
シヴァさんは僕の元に帰ってこなかった
####「早く…!早く何とかしなきゃ…!」
追ってくる奴らを倒しながら逃げる
私が何とかしないと、皆んなが危ないのに…!!
####「…もう、ここまでなのかしら…」
荒れた呼吸を整え、手のひらを見つめる
####「ごめんね…っ、___…っ」
?「諦めるのはまだ早いよ!!!」
声のした方を見ると、女の子が2人いた
####「貴方達…は、?」
?「本当に○○ちゃんに似てる…」
***「こんなに似てることがあるのね…」
####「似てる…って、貴方達何者なの、?」
?「良いから早くこれに乗って!時間が無いの!」
私は多少強引に変な乗り物に乗せられた
でも私があいつを倒さなかったら…この世界は…、、
?「この世界のことは心配しないで!」
笑顔で彼女は言う
?「__の大切な仲間達が絶対やってくれるから!」
会ったことはないはずなのに、会ったことがある気がする
不思議なこともあるんだな、
***「__、次はどこに?」
?「####さんの会いたい、あの子を連れていくよ!」
あの子、が誰かは分からなかったけれど
生まれて初めての経験で内心凄い楽しみなのは私だけの秘密にしておこう
おつなーこ!!!