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雨の日ってなかなか寝つけんくない?
ざああ、と音を立てて、窓をせわしく打ちつけて、いじわるな雨が夜ふかしをしていた。
それがたまらなく怖くて、ぐちゃぐちゃ布団にうずくまって、前もまともに見えないほど目をくしゃっとつぶって、小さくなっていた。
あまりにも力をこめたせいで、手やら足やらがふるふる震えている。
この殻をやぶってしまえば、殺されてしまうとも考えて、必死で小さくなっていた。
もちろん、寝つこうども、なかなか寝つけない。
夢と現実の曖昧な狭間でチラチラと揺れ、ただ雨音にやられているだけであった。
壁の外から聞こえる車の飛沫の音であってもうるさく感じてしまう。
雨の日の夜は何もかもが敵である。
それは自分も同じである。
ガチ頭痛いし寝れないんだよなぁ…
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目次
- 1......幽霊になりたかった。
- 2......ララちゃん
- 3......ガレキレガ
- 4......花を、君に。
- 5......雨の日ってなかなか寝つけんくない?
- 6......無能と言われ勇者パーティから追放された俺は最強になって見返すことにしました。