君を捨てた私の末路

君からもらった指輪を捨てようと思った。 君からもらった手紙を捨てようと思った。 そうやって人からの信頼をなくしていくのだと、私は知った。 互いの個人情報を持ったまま逃げるのは危険だと思った。 けど私は逃げるしかなかった。自分が苦しかったから君はきにしていなくとも、私は苦しかった 君のことは全て宝箱にしまった。思い出せぬ様。 私がいつかそれを見つけた時に後悔より君を思う気持ちを思い出して欲しい。 君の大切な友達ではなく、いや。友達以上、恋人未満の関係だったのかもしれない 自分から逃げたら相手は追いかけてくれるだろうか。 そんなことはないわかっている。けれど。試す様なことをして申し訳ないと思う 大切な物は自分が常識を持たなければ自分から突き放すことになる。 私は君のことをずっと引きずるかもしれない。 私が死んでも君は私のことを知らない。それでいいと思う。 忘れてくれたなら本望だ。 友達じゃなくてもっと大切な人になれたらどれだけ幸せだっただろう 君と同じ様になれたらどれだけ幸せだっただろう 離れてしまったからもう知ることはできない