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最強娘2
私は学校へ急いだ。いつもなら頑張って20分かかる道のりを5分程度で駆け抜ける。友人のヤスコはショックのあまり学校を休んでしまった。
これで心置きなく通学路外、グレーゾーンを通行できる。
まず、塀を飛び越える。走るように自然にしなやかに。ここ大事。屋根に手をかけ飛び乗る。その時も必ず前に進む。そうでもしなきゃ、間に合わない。
5階建て程度のマンションのまどをよじ登り、屋上を通って隣のマンションに移る。そこから先はほぼ平らな屋根ばかりなので、100m10秒ではしれたら余裕だ。
チャイムが聞こえ始めた。私は軌道を変更し、横の並木を走る。枝々をかき分け走る。自然に。ここ大事。
教室は2階の端っこ。
目前にベランダがある。2回目のチャイムが鳴り始める。
ベランダに手をかけ体を投げる。開いた窓に躍り込み、席へと走る。
「せーーーーーふう!!」
思わず声が漏れた。
やさしいやさしいクラスの皆さんは、盛大な拍手を送ってくれた。
その拍手を頂戴して、今日も私は励む。普通の中学生Lifeを!