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幼馴染のツンデレくん ep.4 七夕祭り
今回はお祭りの話!
夏祭りepもそのうち書くと思うけど!w
今日の学校の雰囲気はなんだかちょっと浮かれ気味。
それは、今日の夜は七夕祭りだから!
七夕祭りは学校周辺で毎年行われてる伝統行事。
毎年大盛況で、私も家族とか美結とかと何回も行ったことがある。
今年も行きたいけど誰と行こうかな…?
その時、メッセージアプリから通知が来た。
送り主は…?美結だ!
送られてきたメッセージを確認する。
『今日さ、一緒に七夕祭り行かない?去年は私の予定で行けなかったし!』
わぁ、ナイスタイミングすぎる!
急いで返信。
『もちろん!一緒に行こう!』
一緒にお祭りに行く相手ができてよかった。
午後6時。
美結はちょっと準備に時間がかかってるらしく、祭り会場に現地集合になった。
私が先にお祭り会場に着いて美結を待っていると、ある人を見かけた。
桑原くんだ。周りには友達かな?他の男子もいる。
私が桑原くんの方を見ていると、あっちも私がいることに気づいた。
「あ、桂さんじゃん!誰か待ってるの?」
「うん、美結…って言っても分からないよね。
中学校から同じだった友達を待ってるの。」
そう話している時、美結が私の方にやってきた。
「お待たせ!…で、この人は?」
「美結!全然待ってないから大丈夫だよー!えっと、クラスメイトの桑原くん。」
「桑原でーす。じゃあ、合流できたみたいだし俺は行くね、また学校で。」
「うん、じゃあね。」
桑原くんは男子の輪の方に戻って行った。
「え、桑原…?って誰?」
まだ美結は桑原くんのことわかってないみたい。
「出席番号が近くてさ、私と大和が仲良いの見て付き合ってると勘違いしちゃったの。
だから、幼馴染ってことは知ってるよ。」
「ふーん、まあいいや。じゃあ、行こっか。」
「うん!」
たこ焼きとかわたあめを食べたり、くじ引きをしてみたり。
七夕らしく、短冊に願い事を書いて飾ってみたり。
スーパーボールすくいに…射的も楽しかった!
射的はまさかのスーパープレイで美結がイルカのペアキーホルダーを当てて、
水色のイルカを美結、ピンクのイルカを私が貰っちゃった。
「あー楽しかった!大体屋台は回ったし、そろそろ帰る?」
「そうだね、帰ろ。もう8時半だ、楽しい時間が過ぎるのって本当早いな。」
「ふふ、そうだね!」
私たちがお祭り会場から出ようと歩いていると、ふとある光景が目に入った。
「ねぇ、君、かっこいいじゃん。私たちと一緒に来ないー?」
「いや、ちょっと…」
「えーそんな遠慮しなくてもいいのに〜」
いちご飴を食べている大和が女性のグループに話しかけられていた。
逆ナンパ…?よく見たら…お酒で酔ってる?
そりゃあ大和も反応に困るよね…
いや、まずナンパ自体困るし、大和は人見知りだからこれはヤバい状況だ!
「あれ、黒瀬だよね。」
美結も気づいていたらしい。
「私、大和を助けに行ってくる。ごめん、待ってて!」
「え、ちょ、はぁ!?」
美結の困惑とか反対するのも分かるけど!行かなきゃ!
私は早歩きでナンパの現場に向かった。
「あの!」
話しかけた…はいいけど!何言うか考えてなかった!
これじゃあ私も巻き込まれるだけ!ヤバい!
「どうしたの?私たちに何か用ー?」
「胡桃…!?」
「え、どうしたの?あ、もしかして君、この子と待ち合わせてたとかー?」
大和がまた女性の1人に話しかけられた、と思ったらなぜか大和が私に向けて
手を合わせて申し訳なさそうにする。なんでだろう?
「そうなんです、ちょっと…彼女と待ち合わせてて。」
え、え、えぇぇぇぇぇ!?
何それ、ハンドサインってそういう意味だったの!?
「えーそうだったの!青春じゃん!邪魔しちゃってごめんねー!」
そう言って女性たちは去っていった。
「ちょ、なんで彼女って!」
「いや、だからハンドサインしたじゃん。
あれくらい言わないとあの人たちどっか行ってくれそうになかったし…
不快な思いさせちゃってたら…ごめん。」
「いや、そういうことではないんだけど…!」
「それと、助けに来てくれてありがとう。胡桃は誰かと来てたのか?」
「まぁ…うん。美結と来てて、今から帰ろうとしてたとこだよ?
大和はなんで来てるの?誰かと待ち合わせ?」
「ちょっと母さんになんかお祭りで買ってきてって言われたから。
自分で行けばよかったのにな。」
おぉ、気まずい、なんか。
「そっか、じゃあ、私もう美結のとこ戻らないと。バイバイ!」
「おう、またな。」
無理やりそう言って、私は美結の方に戻っていった。
「お、帰ってきた。見てたけど、どうやって解決したの?
あの酔ってる人の声は聞こえて…なんか、『青春だねー』とか言ってなかった?」
「んーとね、秘密、ちょっと恥ずかしいから。」
「なんでよw」
「解決したからいいの。」
「まあ、それでいっか。言いたくないなら言わないでいいよ、察しとくからw」
「え、察しとくって何?怖い!」
「言ってくれないからそうなるのー。」
どうでもいい話で盛り上がって、私たちは家に帰った。
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〈Side大和〉
さっきは胡桃のおかげで本当に助かった。
まさか、酔っ払った女性に絡まれるなんて思ってなかったな。
自分の言った言葉を思い出して恥ずかしくなって、
近くのベンチに座り込んで顔を隠した。
「なんで俺、『彼女と待ち合わせてて』とか言っちゃったんだよ…!
普通に幼馴染でもよかっただろ…!」
半分…いや、それ以上?自分の願望が入ってしまった発言だった。
きっと俺の顔は恥ずかしさで赤くなっているだろう。
しかも、俺が七夕祭りに来た理由も嘘をついてしまった。
一緒に来る相手がいなくて、でも祭りに来たくて1人で来たなんて
ダサくて言えるわけがない。
顔を上げると、短冊スペースを見つけた。
「願い事、書いてみるか。」
願い事を書こうとは思ったものの、何を書けばいいか分からなくて
他の人の短冊を見てみる。
すると、胡桃と明智の短冊を見つけた。
明智の短冊には『これからもKと友達でいられますように』と書かれている。
Kはきっと胡桃のことだな。
胡桃は『推しをこれからも近くで眺められますように』と書いていた。
やっぱり、俺は胡桃にとって推しなんだな。
ちょっとがっかりしながら、自分の願いを書く。
『俺の気持ちがバレませんように』
ヤバい、大和が一途すぎる!私も推せそう!w
完全に私の好みになってきている!w