あの冬休みの僕らの記憶はきっと　＃12

「先手必勝ってやつだよ、ダークホール！」 おおー、さすがだな暗黒先輩。クソ強えわ。 んじゃこっちも抵抗するで魔法で3962歳（？） 漆黒の深淵より響く邪悪な呪文、紫煙を巻き起こし、悪夢の扉を開けよう。アビサル・ダークネス！ 「 __しゅれっ、防御頼んだ！__」 「大型防御魔法展開！！」 わお。惚れるわ。（n回目） まっ、こっちも◯ぬのは嫌なので抵抗するで、3962歳。 地を這う闇の眠れし力とpower、我が手元に集まり巨大化し、地を震わせよ。 「あぁぁぁぁぁぁぁあ！！！」「ｲﾔｧｧｧｧｧｧｧｧ！！！！」「うわぁぁぁぁあぁぁぁ！！！」 息ぴったり。流石です。 暗黒先輩……浮いてんじゃん。当たんねーじゃん。くそが。 「あ゛」 --- 静かすぎるだろ！！！！（わっ◯） 「」 ああ、強すぎたのか今の魔法…やりすぎた… まだやりたい事色々あったのにな〜。指スマとか。（？） 「 __。__」 暗黒先輩はー…固まってんじゃん。ちょっとsurprisedすぎたかごめぴ⭐︎（きm） 「ねえ、クソ野郎…」 なんぞや（？） 「お前が…自分がした事分かってんのか！！！」 超understand。分かってる。 確かにここまでしなくてもよかったかモーリーファンタジー。（は？） 「ふふっ。自分でも混乱して情緒おかしくなってんじゃん。大草原。」 じゃあこっちは森wwwてかバレてんだね、流石暗黒先輩。 「あっはは！！……はぁ。馬鹿だなぁ。」 そうだねーこんな森とか草とかかなり馬… 「 __虚空を照らす、確かなる光。微かな光。__」 …誰？ 「ほんっと、馬鹿なんだよ、クソ野郎。」 暗黒先輩…？ 何で目から液体が流れ出るんだ。 クソ野郎にトドメは刺せないけど封印はできる。そんな盤面のはずなのに。 …でも、ここが終わったら私は何処へ行けば。 こいつらについて行くのは、。…無理だよな。ははっ。 冬休みの宿題は終わらなかったけど、楽しい冬休み……だったかな。 異世界転生……いや、現実から乖離できた時点で僕は幸せ者だったのかもしれない。 明るいキャラを保って、家庭環境を隠す。 これで良かったんだ。 あいつは、海斗は、とにかく明るい。 それに僕は憧れを抱いた。 走馬灯は、きっとこの冬休みの記憶だろう。 直前の記憶が脳裏に焼き付く。 「今、此処に降り立ち、…っ“クソ魔王”を…封印せよ…！！」 どこにそんな体力と魔力があるってんだ… 「これが、今の僕にできる最大の魔法…！！」 多分、来世も君たちの事絶対に忘れない！！ もし会ったなら、また仲間にーーー。 「**魔王封印**」 --- 眩しい光が、僕たちを包んでいく。